子どもが生まれて年中行事やイベントに力を入れるようになった家庭は多いのではないでしょうか? 幼い姉妹がいるわが家も、ご多分に漏れずイベント事は楽しく過ごしています。しかし、わが家では不穏な空気に包まれる行事が1つあるんです。それが「節分の豆まき」。今回は夫婦の価値観が交差するわが家の節分についてお話したいと思います。
節分に鬼がきた! 長女と次女の反応は?
節分の夜、夫は鬼のお面をつけ風船の金棒を持ち準備万端。いたずらっ子のような表情を浮かべながらウキウキと外に出る夫に一抹の不安を覚えつつ、私はビデオカメラ係をすることにしました。
少し経った後、長女(4歳)と次女(2歳)は突然鳴ったインターフォンの音にちょっと不安気な顔です。長女がインターフォンに出ると、モニターに写し出される鬼の顔。そして、リビングのドアを開けて鬼役夫が入ってきました。
私が娘たちに豆を渡すと、長女は果敢にも豆まきを始めます! 一方次女は、恐怖のあまり泣くのも忘れて固まってしまいました。すると鬼役夫は長女が思ったよりも怖がらなかったので拍子抜けし、標的を次女に変更。
金棒でつつかれ追いかけられて大号泣の次女。私は撮影を中断して抱っこしましたが、次女は鬼がいなくなってからもしばらく泣いていました…。
そして変装を解いて帰ってきた夫が一言。
「めちゃくちゃ怖がって面白かったのに、なんで撮影やめたの?」ですってー!?
夫婦ですれ違う節分の考え方
私は、泣かすことに反対しているわけではありません。ですが、「ただ怖かった」という思い出にはして欲しくないんです。例えば、泣きながらでも豆を投げて鬼を退治できたという達成感を感じたり、恐怖に打ち勝って豆を投げたりできれば豆まきをした意味があると思います。
でも、夫は娘を泣かせて楽しんでいただけ。確かに怖がって泣いている姿って幼さがあり可愛いんですけど、「ちょっとやり過ぎでしょ…」とモヤモヤしてしまいました。
さらに節分が終わった後も、言うことを聞かないと
「鬼がくるよ」と脅すのです。夫は育児にかなり協力的ですし、わがままが多くなった娘たちと触れ合う時間が多いからこそそう言いたくなる気持ちが分からなくはないのですが、「脅していうことを聞かせるのってどうなの?」って思ってしまいます。
子どもを泣かせて笑うのはもはや遺伝?
実は、義父もよく娘を泣かせて笑っています…。例えば、長女と戦いごっこをして度が過ぎて泣かせたり、次女が食べているおやつの最後の一口を食べたり。
ただ単に意地悪をしているわけではなく遊びの延長という感じなので、目くじら立てるのもなぁとは思うんですが、「やめてあげてぇ!」と心の中で叫んでいます。
こういう光景を見ると、夫は子どものころにこうして父親に泣かされながら逞しく育ったのだろうと想像ができます。逆に私は、姉妹ということもあり節分も楽しく豆まきをした記憶しか残っていません。
無意識のうちに自分の親と同じような子育てをしているのでしょうか。将来娘たちが家庭を持った時に、子どもとどんな節分を過ごすのか興味がわいた節分の夜です。
(ファンファン福岡公式ライター/てんとう虫ママ)