福岡市・天神の商業施設「天神コア」が2016年6月、開業40周年を迎えました!天神コアといえば、九州のファッションカルチャーの聖地。「福岡(天神)の109(東京・渋谷のファッションビル)」といわれる「天神コア」の歴史をご紹介します。
火を噴く“天神商戦” 天神コアは、1976年6月5日に開業。キャッチフレーズは「コアとあなたは『暮らすメイト』」で、東京や関西のアパレル店が次々と入店し、最新のファッションや情報を発信する施設として話題になりました。
当時の写真を見ても、どれだけ話題になったかが一目瞭然です。開業日の西日本新聞夕刊は、コアのオープンを「火を噴く〝天神商戦〟」との見出しで伝えています。コアが開業した前年の1975年には博多大丸がオープン、天神コア開業の3カ月後には、天神地下街の開業、ニチイの進出、岩田屋新館の完成などが控えていたからです。 注目のロゴデザイン 天神コアを象徴するマークロゴタイプのデザインは、グラフィックデザイナー福田繁雄氏によるもの。
心理学に出てくるルビンの盃で、黒を中心に見ると”向き合った2人の顔”に、白を中心に見ると天神の“T”に見えます。ロゴマークには、「出会い」や「コミュニケーション」の意味が込められており、夜には数ある天神のネオン塔の中でも、ひときわ目立つ光を放っています。
文字通り、40年間ずっと天神の「コア(中心)」で、ファッションに関心の高い若者のハートをつかみ続ける「天神コア」。40年前に10~20代だった人たちは50~60代になり、その人たちの子ども(孫)の世代が今も変わらない『若者のファッションの聖地・天神コア』を訪れています。今後、天神の街並みも時代とともに激変していくでしょうが、「コア」の魅力や存在感は今後もさらに大きくなっていきそうです。
※情報は2016.8.8時点のものです