子どもが発疹を出す主な原因 子どもは何かとよく発疹を出します。
■手足口病 手のひら、足の裏、お尻、口の中などに発疹や水泡ができる。発熱を伴う場合がある。 ■溶連菌 のどが真っ赤で、舌がいちご状になる。発熱やのどの痛みがある。 ■風疹 発熱と同時に発疹ができ、3日間程度続く。耳の後ろのリンパ節が腫れる。 ■はしか 発熱と風邪症状があり、一旦落ち着いたあとに再び発熱と発疹が出る。 ■水ぼうそう 水泡を含んだ発疹ができてかゆみを伴う。軽度の発熱を伴う。 ■伝染性紅斑(りんご病) 頬に発疹が出た後、1日程度遅れて手足に紅斑が出る。 ■突発性湿疹 高熱が数日続き、解熱と同時に顔と体を中心に発疹が出る。発熱時に熱性痙攣を伴うことがある。 ■じんましん ミミズ腫れの様に隆起しているが形は不規則。地図上に広がる。かゆみを伴う。汗もやかぶれなど。 ■汗もやかぶれ など。
大抵の発疹は受診を急ぐ必要はない 痛みやかゆみでむずがゆくしていたり、みるみる発疹が広がっていくと、そばにいる親も心配になりますね。発疹に気づいたのが夜間であれば、すぐに救急外来を受診すべきかどうか、判断に迷うこともあります。ですが、大抵の発疹は病院が開く翌朝を待ってからの受診でも大丈夫。様子を見ている間は、次のことを行っておくと安心です。 ■発疹の状況を観察する。 ■うつる可能性があると思ったら、マスクをしたり、手洗い・うがいをして感染予防に努める。 ■かゆみがある場合は、発疹の部位を冷やすなどして、なるべくかかないようにする。 ■診察に備えて発疹が出たときの状況をまとめておく。 特に、じんましんであれば直前の行動から原因を推測できる場合があります。食事と運動の組み合わせで起こる運動誘発性じんましんというものもありますから、時間が経っていても食事の内容は念のため書き留めておくようにしましょう。受診の際には、外来受付の時点で発疹があることを伝えるようにしましょう。
「ぶつぶつ+ゼーゼー」はすぐに受診を ただ、発疹に加えて次のような症状がある場合は、じんましんの中でも最も重症の「アナフィラキシー」を起こしている可能性が高いと言えます。命に関わることもありますから、すぐに救急外来を受診するか、場合によっては救急車を呼ぶようにしましょう。 ■ゼーゼーして息苦しそうにしている ■ぐったりしている ■全身が赤い ■腹痛や便が緩くなる 飯塚病院監修