仲良しのママ友は、いつも手土産やお礼の品が高級品。見栄っ張りな一面も持つママ友ですが、毎回のことに私はすっかり恐縮してしまっています。
「お金がない」が口ぐせのママ友
子どもが出来てから、家族ぐるみの付き合いをするまでの仲になったママ友がいます。
子ども同士が同級生でとても気が合い、一緒にいるとあっという間に時間が経ってしまうという仲良しママなのですが、唯一共感できないところが金銭感覚・・・。 「身につけるものや人との付き合いには、大人としてある程度お金をかけなくちゃ!」という考えのようで、服や装飾品はブランド物で固めており、車も高級外車。子どもの衣服もブランドものが多いようです。 また、ランチとなると小さな子ども連れでもフレンチレストランは当たり前、日頃から安い食材は購入せず、普段の買い物はお高めスーパーに行くようです。
そんな彼女が日頃から口にしているのは
「お金がない、貯金できない」というセリフ。
お付き合い程度のママ友ならば、「貧乏なんて、口ではそういっているだけだろう」と思いますが、本当に仲良しママなので結構家庭や家計のきわどい事情まで聞いており、事実のようです。見栄っ張りと言えばそれまでですが、それでも食べるものや持ち物にプライドを持って生活するのもその人の人生だと思うので、決して悪いことではないと思っています。
しかし、困ったことが一つ。気の知れた私にまでお金をかけて気を遣ってくれるのです。
子どもを預かったお礼が、まさかの…?
わが家でよく子連れでランチをしたり丸一日過ごしたりするのですが、毎回持ってきてくれる手土産は高級スイーツ。 食事は家にある食材で簡単なものを作って出しているだけなのですが、それ以上の価値の手土産です。子どもたち用に用意してくれるお菓子は、有名洋菓子屋さんの詰め合わせパック。 ついでに以前貸していた子どもの衣類などを返却してくれる時や、お裾分けに果物や食材をくれる時なんかも、高級ブランド物の紙袋に必ず入っています。
「シャネ◯の紙袋にミカンが入ってる・・・」 「ヴィ◯ンの紙袋にタッパーが入って返ってくる・・・」 というなんとも滑稽な様子です。
ある時、彼女の子どもを昼間だけ数日預かることがありました。すると後日、
「本当にお世話になったから受け取って!」と、お礼に頂いたのはなんとブランドもののバッグ。
家計や色んな事情も知っているので
「こんなのもらえないよ!」と言いましたが、向こうはこれくらいしないと気が済まないと…。私は子どもを預かるのも、食事をご馳走するのも、本当に良かれと思い何の見返りも期待せずにやっているつもりなのですが、なかなかそこを割り切ってくれないママ友なのです。手土産やお礼が全くないとそれはそれで女は不満に思ってしまうものでしょうが、なかなかちょうどいい加減が難しいものです。
しかし、逆に私が彼女にお世話になるときにそれ相当のお礼をしなければならないかと思うと、プレッシャーすら感じます。
ママ友との付き合い方も浅いものから深いものまで色々な形がありますが、人それぞれ家庭や家計など様々な事情が入り混じるので、なかなか平等に皆が心地よく関係を保つのも難しいのかもしれません。価値観は人それぞれ違うので、ママ友付き合いの中でも自分は自分と割り切って、自分の首を絞めないように無理せず付き合っていくことが大切だと考えさせられます。
(ファンファン福岡一般ライター)