【親孝行な芸人息子】プレゼント買ってもらえないなら自分で作る!-vol.19

妻へ 年の瀬です。収入の面で、ご迷惑をおかけしているのは分かっておりました。ただ、生計中心者があなたになっているとは・・・。いつかこんな日が来るとは思っておりましたが、それは私の身体が年齢を重ね、動かなくなった時だとばかり。 ※前回の妻から夫へのコラム⇒「頑張れない、優しくなれない、笑顔になれない…どん底で見つけた光」師走と言われるこの時期、師も走ると言うこの時期に、私はと言えば、周りの慌ただしさとは一線を画し、悟りを開いた師の様に家でどっしりと構え、そして、お義母さんに戴いた「赤福」を頬張っております。 吉本の社員さんと飲んでいる時に、言われた事があります。 「妻に苦労ばかりさせて、申し訳ないって思います。妻のおかげで助かっています。」 私がそう言うと、その社員さんは、 「それは、もりもっちゃんが前世で奥さんを凄い助けて上げてたんよ。だから今度は、奥さんがあなたを助ける番になっていて、今、もりもっちゃんを助けているんよ。」と。 それを聞いて、肩の荷がおりました。妻よ、「私は、きっと前世であなたを助けて上げていたんです。だから、感謝こそされても、あなたに文句を言われる筋合いはないんです。」 嘘です、言い過ぎました。 「ただ来世では絶対にあなたを助ける事を誓うので、この現世では、あなたは苦労して、黙って私を助けて上げておいて下さい。」 嘘です、調子に乗りすぎました。 そんな都合のいい話をあなたが受け入れてくれるはずもなく、出来る事をと、私は赤福を食べ終えると、腰を上げ年末の大仕事に取り掛かりました。 あなたが仕事に行っている間に、部屋の大掃除が終わりました。トイレの大掃除が終わりました。風呂の大掃除が終わりました。 部屋の大掃除を終え、そしてトイレの大掃除も終え、風呂の大掃除をしている間に、部屋では、もうたけさんがクリスマスに貰った仮面ライダーのベルトを装着して、おもちゃ箱をガサゴソひっくり返しております。聞くと、妖怪ウォッチのブシニャンのメダルを探しているそうです。 せっかく片付けたのに、散らかさないでくれよ。まず、なんで仮面ライダーごっこでブシニャンのメダルがいるんだよお。 しょうがないそうです。メダルは小さいから、おもちゃ箱の底の方にあるらしいんです。だから、一回ひっくり返して探すのが一番早いんだそうです。正論です。 そして、今度は妖怪ウォッチの時計の方が無いらしく、違うおもちゃ箱を漁っております。 だから、なんで仮面ライダーごっこで、妖怪ウォッチが必要なんだよお。今、片付けたばかりの所を散らかさないでくれよ。 どっちか一つにせえとは言いました。でも二つ必要なんだそうです。二つ装着して最強のヒーローになりたいんだそうです。 そして、その最強のヒーローの名前は、名付けて 『スーパーコーラマン』 だそうです。 コーラのシュワシュワで敵をやっつけるそうです。 もうベルトもウォッチもブシニャンのメダルも関係ありません。 ベルトもウォッチも装着の必要はありません。 空のコーラのペットボトルを振りながら、ビールかけの様にコーラを飛ばす、必殺シュワシュワビームとやらで見えない敵と闘っています。 コーラの泡で見えない敵と格闘している、スーパーコーラマンのおかげで、早々に終わっていた部屋の大掃除は水の泡となりました。 もうあきらめて、風呂の大掃除の続きをしていると呼ばれました。 「パパきてー!オレいいこと思いついた!」 あなたにとってはいい事でしょうが、パパにとっては何もいい事じゃなく、ロクでも無い事と分かっています。 聞こえないフリをして、風呂のカベを洗っていると、全然来ない私に、痺れを切らしたスーパーコーラマンがクッションを持ってやって来ました。 1回だけでいいんで、胸の辺りで、クッションを持っててくれと言います。 これがマリオのブロックだそうです。下から叩いたら、ハイパーコーラが出てくるそうです。多分2リットルの大きなコーラの事だと思います。 面倒くさいですが、掃除の手を止め、クッションを持ってやりました。 下からジャンプして突き上げてくるであろう感じの力の入れ方で、クッションを持っていたら、何とスーパーコーラマンは正面から叩きに来やがりました。 バカっ!クッションは風呂の床に落ち、ビショビショに濡れてしまいました。 ありがたい事に、スーパーコーラマンは、男同士の約束で、ママには内緒にしてくれるそうです。 「大丈夫だから。言わないから心配しないで。」 そう言って去って行きました。 部屋のおもちゃを再度片付け、大掃除もひと段落し、コーヒーを飲みながら、腰の痛みを和らげている頃、スーパーコーラマンから元の姿に戻ったあいつが、ビー玉を手に持って言い出しました。 ピタゴラスイッチを作りたいと。 「やめてくれー」 「簡単だよ。ブロックと線路と絵本とあと、人形とか使えばいいんだよ」 「だけん、今片付けたばっかりで、散らかしたくないんよ。やめてくれー」 「パパ、絵本持って来て。ぼく、ブロックと線路出すから」 「出すなー。もう何も出すな!手を触れるな!」 どうせパパに作らせて、自分がビー玉転がして、パパが片付けないけんのやろ。 もう散らかしたくもないし、それにパパはそんな細かい仕事は嫌なんです。 クリスマスプレゼントもそうです。本人は、仮面ライダーのベルトか、色んなビーズを並べ、水で固めて動物とかを作るおもちゃと、どちらにするかで悩んでいました。 9割方、本人の中ではビーズのおもちゃに決まっていたのを、絶対、パパ手伝ってになると思い、そんな事やりたくないんで、コツコツと、ベルトのかっこよさや、いい所を話し、変身ベルトの方に洗脳させたのです。 プレゼントをベルトに決めた後、本物のおもちゃのベルトは結構な値段するので、お菓子コーナーに並んでいる500円位の、食玩のベルトの方にさせようとしましたが、さすがにそれは、大きくノー!と言われました。 たけのりは、贅沢になりました。昔はこんなベルトで喜んでくれていたのに。 このベルトを付けて、お出かけすると言ってくれていたのに。

出典:ファンファン福岡

 よく考えれば、我が家のほとんどのおもちゃは、すーさん(私の幼馴染で独身貴族です)が買ってくれたものです。 優しいすーさんがいっつもおもちゃを買ってくれるんです。 パパは買ってくれないって知っているんです。 保育園の時、言ってました。 「もしかしてすーさんって、サンタさんじゃない?」 違うよ。パパが買えんから、買ってくれたんだよ。 でも、今年のベルトをプレゼントしたサンタさんは、パパですからね。 あっ、正確にお金の出どころとか、そう言う事を言うんであれば、ママやけどね。トホホ。 たけさんが、学童保育で、こんな訳の分からないモノを作って来ました。

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パパが買ってくれないから自分で作ったそうです。カミワザシェーカーという物で、何かをシェイクする武器らしいです。 親孝行な息子です。 しかし、これといい、コーラといいシェイクが好きです。 気付いたんです。ママ、スーパーコーラマンの必殺技は、ここからの発想やね。 マリオのブロックは、今やっている仮面ライダーが、ゲームがベースの設定になっているので、そこでそんなブロックが出てきたのだと思います。 ね、ちゃんと一緒に長時間、息子と家に居るだけあるでしょ。

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たけさんの脳内は理解出来ています。普通のパパでは考えられない位の絆が生まれております。 北の国からの純と吾郎さん以上ではないかと自負しております。 読んでいただいてる皆様、この手紙は、年末に書き始めましたが、もう年は明け、1月7日で、息子は、7歳になりました。

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クリスマスと新年と、誕生日がこんなに近いと台所事情が大変なのです。 7歳の誕生日プレゼントは、お金がないと言ってもやはり親です。 何にしようか悩んだ挙句、彼が一番大好きなポッキーにしました。 安心して下さい。本人は大喜びでした。 そんな彼の将来の夢は、サッカー選手になって、細かすぎて伝わらないものまねで落ちる事だったのですが、今は変わったらしく、ユーチューバーを目指しているそうです。 夫のりひさより

※情報は2017.1.29時点のものです

出典:森本夫妻

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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