日本神話×沖ノ島展(1)-二人の神様が『矛』で海をかき回し日本を産んだ

九州国立博物館で開催中の特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」の見どころを日本神話のエピソードとともに紹介するシリーズ「日本神話×沖ノ島展」。第1回目のテーマは「国産み」!日本の誕生物語です。

出典:ファンファン福岡

男神イザナキノミコトと女神イザナミノミコトは、天(あま)の浮橋から、天の下を矛でさぐられた。天の下には青い海原(うなばら)があり、矛の先から滴(したた)った海水がかたまって、一つの島となった。この島に降り立たれたイザナキノミコトとイザナミノミコトは、夫婦になって国土をお産みになった。(『日本書紀』巻第一より) 神話によると、二人の神様は「矛」という道具で海をかき回し、日本の国土を産んだとされています。この「矛」ですが、対馬から九州北部にかけての玄界灘沿岸の遺跡から数多く出土していて、今回の特別展でも展示されています。

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「矛」は長い柄を付けて使う古代の武器ですが、よく見てみると、この矛の刃は研ぎ出されていません。なぜか。それは、武器としてではなく神まつりに使われていたと考えられているからだそうです。 古代の人たちが神まつりに使っていた道具が、日本のはじまりを描いた神話の中にも登場しているなんて、なんだかつながりを感じますね。ぜひ展示室でご覧ください! 特別展「宗像・ 沖ノ島と大和朝廷」 ■開催日 2017年1月1日(日・祝)〜3月5日(日) ※休館日:毎週月曜日 ■料金 一般/1500円、高大生/1000円、小中生/600円 ■お問い合わせ 九州国立博物館 ハローダイヤル 050-5542-8600(8:00〜10:00/年中無休) http://www.kyuhaku.jp

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