ホームセンターグッデイが2014年9月に開設した「ファブラボ太宰府」。レーザーカッターや3Dプリンタなど最新のデジタル工作機器がそろい、会員になればそれらが利用できる“最先端の図工室”ともいえるこの施設に3月末、さまざまな木材加工が可能な『Shop Bot』が導入されました!さらにデキることが増えた「ファブラボ太宰府」を訪ねてみました。
西鉄天神大牟田線の都府楼前駅から徒歩5分。電子工作キットメーカー「イーケイジャパン」の中に「ファブラボ太宰府」はあります。コンクリートの外観とは打って変わって、中は木の温もりに包まれています。
中にいたのは、ファブマスターの中澤未来さん、衛藤あゆみさん、中西実和子さんの3人。こちらの女性3人がファブラボ太宰府を運営しているそうです。
さっそく導入されたばかりの「Shop Bot」のすごさを見せてもらいました。
Shop Botは、CNC(Computer Numerical Control コンピューター数値制御の略)ミリングマシンの一つで、コンピューターによって刃物の動きを制御し、デジタルデータ通りの形に加工する仕組みを備えた機械。九州には2台しか導入されていない貴重な機械です。 「Shop Bot」がどんなことができるのかというと… ■複雑な曲線を正確に切り抜いたり、立体的な切断をすることができる ■加工サイズが広く、大きな板材を加工することができる ■自分が考案したデザインで机や椅子・棚などの家具も制作できる つまり、Shop Botの導入によって、これまで以上にDIY(Do It Yourself=自分でやる)の領域が広がったということです。 百聞は一見に如かず。ということで、椅子の製作工程を見せてもらいましたが、機械の正確で無駄のない動きにびっくり!
データ通りに縦横無尽に動き出し、切ったり、くりぬいたり。手作業では難しい加工があっという間に終わり、すぐに椅子のパーツがそろいました。
Shop Botでカットした木材を組み立てた後は、座面にカッティングマシンを使ってオリジナルの塗装を施して完成!こんなに簡単に自分好みの椅子ができるなんて、感激です!
今後は、Shop Botを使ったワークショップを実施するほか、組み立ておもちゃなどの開発や店頭でのキット販売、教育機関と連携したさまざまなプロジェクトを実施する予定だそうです。 ※Shop Botを使って出来上がったその他の作品はこちら↓
Shop Botの導入で、さらにいろいろなものづくりが楽しめるようになった「ファブラボ太宰府」。ラボ内にあるほとんどのものは手作りで、「これも?」「あれも?」「みんな作ったの?」と驚きの連続です。
ファブラボ太宰府では毎週土曜日の午前中、施設・機材を無料開放する「オープンラボ」を開催しています。当日9:30までに(講習会を受講しない場合は10:00までに)ファブラボ太宰府に集合すれば、デジタル機材の無料講習会やハンドツールを使ったものづくりができます。興味を持った方はぜひ足を運んでその凄さを体験してみてください!
アイデアをカタチにする、みんなのラボ。ものづくりの楽しさをぜひ「ファブラボ太宰府」で体感してください♪
※情報は2017.4.7時点のものです