オリモノは、女性特有のもので毎日見ているにもかかわらず、オリモノが実際どんなものかよく知らないという女性は多いでしょう。実際、オリモノで悩んでいてもなかなか人に相談しにくいと思います。
オリモノってそもそもどんなもの?
では、オリモノとは一体どのようなものなのでしょうか。オリモノとは、子宮や腟から出た分泌物・古くなった細胞と皮脂腺や汗腺からの分泌物で成り立っています。オリモノが常に分泌されていることによって腟内を酸性に保ち、外から細菌が侵入しにくいようになっています。それを「自浄作用」と言います。 また、排卵のときにはオリモノがあることで精子が子宮内に到達しやすくなります。このように、オリモノはその時々によって女性の体を守ったり妊娠の手助けをしたりしています。
月経周期にともなってオリモノは変化します
なかなか気づかないかもしれませんが、実はオリモノは月経周期にともなって量や性状が変化しています。 生理が終わったすぐあとはまだ少し茶色がかっていて、量も少なく、さらっとしています。そこから排卵期にかけてのオリモノは透明からやや淡黄色がかった色で量は徐々に増えていきます。排卵期の2~3日はオリモノの量が最も多くなります。性状はトロッとしていてよく伸びるような状態になっています。排卵期を過ぎると量は減っていき、色も白く濁るようになって粘性が強くなります。ここから生理が始まるまでは匂いも強くなってきます。 オリモノは女性の健康状態を示すものとも言われていますので、普段からオリモノの量や色などをチェックしておくことが大切です。
こんな時は体の不調かも? 注意したいオリモノ
健康なときのオリモノは、先にお話ししたような変化をしながら分泌されています。しかし、さまざまな原因によって体に不調が生じるとオリモノの色や量、性状も変化します。その変化はストレスや体調の影響も受けることがありますが、実は病気だったということも。 ◆カッテージチーズのように白くポロポロしたオリモノで量が多く、陰部に痒みがある ◆灰色がかって水っぽく、匂いが強くて量も多い ◆濃い黄色や黄緑色をしており、悪臭と感じるほどで量も多い ◆黄色~緑色をしており、量が多く泡っぽいオリモノで、陰部が痛痒い ◆茶色がかった色や古い血液のような色、ピンク色、明らかに血液のような色 これらのようなオリモノがみられたときには、細菌などによる感染や性感染症、子宮の病気が考えられます。このような場合には陰部の痒みや下腹部の痛み、違和感など、オリモノ以外にも自覚症状があるのが特徴ですが、なかにはそういった症状がない場合もあります。オリモノがいつもと違うと気になったら早めに産婦人科を受診しましょう。 ■関連記事 vol.1-検査から始まる不妊治療 妊活のすすめ! http://aih-net.com/pikarada/column/20151204_2.html vol.2-検査から始まる不妊治療 妊活のすすめ! http://aih-net.com/pikarada/column/20151204_2_2.html 月経不順と妊娠のコト。治療遅れにならないために知っておこう! http://aih-net.com/pikarada/column/20161014.html ピカラダ/受けようケンシン http://aih-net.com/pikarada/healthcheck/