マタハラで退社の危機に! 私を救ったのは、意外なあの人でした

「女性活躍推進法」がスタートして数年。皆さんは、女性が働きやすくなったと実感することはありますか? 「時短勤務が、子どもが3歳までだったのが、小学生までに延期された」「女性管理職が増えた」といった声を聞くと、徐々に社会が変化することを感じます。 ところがそんな時流に反し、友人の職場は、女性が働きづらいブラック企業でした・・・。

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まさかのブラック企業

写真AC

 学生時代の友人Aは、知的で行動力のある女性でした。周囲は、彼女なら就職も余裕だろうと思っていましたが、時代は就職氷河期。マスコミ志望のAは、大手マスコミを目指すも、内定は決まらず、地方のとある企業に就職をしました。

 仕事ができるAのもとには、次々と新しい仕事が舞い込み、徹夜と土日出勤は当たり前。サービス残業も多く、今では珍しい、女性が働きづらいブラック企業だったのです。

 女性の先輩達は、多忙で不規則、融通の利かない職場に早々と見切りをつけて、辞めてしまうので、なんと32歳のAが、女性では最年長。役職もつきました。

 Aの名刺をもらった時、肩書きがいくつもあるのを見て、単純に
 「すごい! 出世しているね」と感心しました。
 けれど、Aは少し困ったような表情で
 「違うの。最初は広報で採用されたはずが、やることが増えて、広報・企画・営業・事務・・・ って、肩書きが増えただけ。役職もお飾りだよ」と話していました。

 それでも、仕事が好きで、自分のできることを精一杯やっていたA。学生時代からお付き合いしていた彼氏と、結婚をしても、不規則な生活の中で頑張っていました。
 一方で、後輩の女性達は、次々と辞めてしまう先輩の背中を見て、職場の働きづらさについて、気づいていた様子。
  「こんな仕事は、続けられない。早く専業主婦をさせてくれるリッチな彼氏をつくらないと」と、連日、合コンを開催していました。

 結婚生活よりも仕事を優先して、頑張ってきたAは、そんな浮ついた後輩達と衝突。
 「Aさんみたいに仕事にしがみつきたくないから、残業も休日出勤もしたくないです!」と厳しいことを言われる場面もありました。

 そんな中、Aが第一子を妊娠。これまでの女性社員が、結婚や出産を機に、仕事を辞めてしまうので、産休育休や時短勤務の制度は、まさにお飾り。出産後に仕事復帰した前例はありませんでした。それでもAは、仕事を続けたいと、妊娠が分かった直後から会社に働きかけ、産休育休を取得したのです。

 そして、つい先日、Aの子どもの保育園が決まりました。仕事復帰の目処がついたので、職場に顔を出したところ、思いがけない言葉が待っていたのです。

職場復帰できるのか?!

写真AC

 「出産前と同じポジションで、仕事ができるとは思わないでくれ」上司の厳しい一言に、Aは冷や水を浴びせられたような思いをしました。

 それでも産後復帰のために、時短勤務を申請すると、あからさまに嫌な顔。育休中も勉強を続けていたので、昇級試験を受けたいと言っても
 「資格がない」とはねつけられ、
 「仕事復帰したとしても、戦力外。かわりに新人を補給して欲しい」と嫌味を言われる日々。

 産後も頑張りたいと意気込んでいたAの心も、さすがに折れてしまい、「なんのために働くのだろう。我が子を預けてまで、こんな思いをするのなら、いっそ仕事を辞めてしまおうか」と思いかけた時・・・

出典:ファンファン福岡

 後輩達数名が、
 「女性達がもっと働きやすくなるように、職場環境を改善して欲しい!」と会社に訴えたのです。

 ほとんど機能していなかった労働組合が盛んになり、上司のマタハラ発言も問題視されました。 後輩達の行動を知って驚いたAは、一番反りが合わなかった後輩に尋ねました。
  「私の下では働きたくない。私みたいになりたくないって、言っていたのに・・・。今になってどうして?」 すると後輩は、こう教えてくれたそうです。
  「Aさんが産休でいない間、どれだけAさんに助けられていたか、実感しました。これは、私だけではなく、後輩みんなの意見です。もしAさんが、この会社で働くママのパイオニアとして頑張ってくれたら、私達も仕事を続けられる。応援します!」

 春から、Aの職場では、労働環境の大幅な見直しが行われるそうです。 Aと後輩達にとって、結婚や出産をしても、気持ちよく働き続けられるように、職場が変わってゆくことを、心から祈っています。

  (ファンファン福岡一般ライター)

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