太宰府名物といえば「梅ケ枝餅」を連想する人も多いでしょうが、梅ケ枝餅だけではありません。太宰府名物「うその餅」。参道のお店の中でもひときわ目立つ御菓子処「梅園」で販売されています。
「うそ」は、「嘘」ではありません。「鷽(うそ)」という小鳥のことです。
毎年1月7日の夜、太宰府天満宮では「鷽替え」という神事が行われています。この神事は、参加者が「替えましょ、替えましょ」の掛け声もと、神社から出される12個の「金うそ」を求め、暗闇の中で木彫りの鷽を交換するもの。これは、知らず知らずのうちについた一年中の嘘を天神さまの誠心に替え、また、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという意味があるそうです。
福岡市博多区にある日本最古の禅寺「聖福寺」の有名な禅僧仙厓和尚さんが天神さまの心を詠んだ詩に次のようなものがあります。 世の中のうそとうそとのかへかへにかへてあたへん我は誠を まさしく太宰府天満宮の鷽替え神事のことですね。 太宰府名物「鷽の餅」は、「鷽替え神事」にちなんだ縁起物のお菓子で、太宰府の紫蘇も入ったお餅です。
お正月から2月ごろまでは木彫りの「木うそ」が入っていますが、それ以降は一箱に1個、博多人形のうそ鳥「土うそ」が入っています。カワイイのでお土産や贈り物にもおススメです。ネット販売もあるようですので、ぜひチェックしてみてください。