患者に寄り添う医療を 福岡薬工社社長で武石クリニック院長 武石卓さん

福岡の企業の社長とランチデートする企画「社長とデート」。第13回目のお相手は、福岡薬工社の武石卓社長です。

出典:ファンファン福岡

『薬は「足し算」ではなく「引き算」 患者に寄り添う医療を』

福岡市早良区西新にある「福岡薬工社」は、今年創業150周年を迎える老舗企業。今回は、同社社長で武石クリニックの院長としても活躍している武石卓社長と、イタリア料理店「カサーレ」でランチを楽しみました。 「カサーレ」は、福岡薬工社と武石クリニックの向かいにあり、武石社長はよくこちらのお店を訪れるそうです。ランチコースのパンはなんと自家製で、これがやわらかくておいしい!前菜もパスタもドルチェもどれも手が込んでいて短時間でもとても贅沢な時間が過ごせました。

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さて、福岡薬工社を代表する漢方薬といえば「亀や薬」が有名ですが、こちらは武石家の家伝薬を大衆漢方薬として製品化したもの。その歴史はツムラ順天堂の中将湯より古く、「九州には亀や薬があるので、ツムラの商品が売れない」と言わしめた薬です。産前産後の神経衰弱や更年期障害、風邪のひき始めや冷え性、便秘、肩こりなどにも効果があると、今でも多くの人が愛用しています。

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「亀や婦人薬」は、10包入1,800円(税別)、15包入2,600円、30包入4,800円。亀や薬と同様の配合を漢方専門店で処方を受ければ最低でも1カ月4~5万円となるそうですが、「高額な漢方薬をお求めやすい価格で提供したい」という思いから、福岡薬工社ではコストを10分の1に抑えて製品化しています。「慢性の病気の場合、長期で服用する必要があります。いい薬の条件は、副作用がなく、経済的にも続けられるものだと考えています」と武石社長。 武石社長が院長を務める武石クリニックは、小児科、呼吸器科、アレルギー科が専門ですが、武石社長の真摯に患者と向き合う姿勢に信頼を寄せる人が多く、専門以外の分野についても、子どもから大人まで健康に不安がある人たちがよく訪れているそうです。

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武石社長が大切にしているのは「薬の足し算ではなく引き算」。薬を多用するのではなく、「患者さんと向き合い、必要最小限の薬で治したい」と話していました。 社長として、病院長として多忙な日々を送る武石社長。その優しい人柄と誠実さに触れたひとときでした。

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