前編ではちょっとの工夫で悪い食べ合わせを良くする方法をお届けしました。後編は「できればやめてめおきたい食べ合わせ」を紹介します。
ネギ × ワカメ
食物の勉強をする前、私もよくやっていました。ワカメと豆腐のお味噌汁に刻みネギの組み合わせです。 実は、これもあまり良い組み合わせではありません。ワカメには豊富にカルシウムが含まれていますが、その吸収をネギに含まれるリンが妨げてしまいます。カルシウム不足が気になる方は避けたほうがいいかもしれませんね。 レモン × 紅茶
よくあるレモンティーの組み合わせですね。でも、レモンと紅茶の組み合わせはあまりよくありません。レモンの皮に含まれるオイルと、紅茶のタンニンによって紅茶に苦味が出てしまいます。 また、そのレモンが輸入レモンだった場合、OPPという日本では許可されていない農薬が使われていることもあります。自宅で食べる場合は皮をむいたり、国産レモンを使うといった選択ができますが、外出先ではできれば控えたほうがよいかもしれません。 ドリアン × アルコール 果物の王様とは言っても、日本ではドリアンはあまり馴染みはないかも・・・。でも東南アジアでは、「一緒に食べると死んでしまう」と信じられている食べ合わせです。もちろんそれは大げさなのでしょうが、ドリアンには強い発酵性があるため、アルコールと一緒に飲むことでお腹の中で発酵して激しい膨満感に襲われるんだとか。 スイカ × ビール 暑い日本の夏、ついやってしまいそうな組み合わせですね。でもこれ、結構危険な組み合わせなんです。利尿作用が強いもの同士で、気がつかないうちに脱水症状に。結果として、体内のアルコールが高くなり、急性アルコール中毒になってしまった人もいます。また、ビールのプリン体とスイカの果糖の過剰摂取が原因となって尿酸値も上がりやすくなってしまいます。 食べ合わせの悪いもののなかには、意外なものもあったのではないでしょうか。ひょっとすると好きな組み合わせが悪いと知って残念、という方もいるかもしれません。でも今回挙げたものの中で薬との食べ合わせ以外は、1度食べたくらいではすぐに悪い影響を及ぼすものはありません。 食べ合わせを気にしすぎて栄養価が偏ることよりも、まんべんなくバランスのよい食事をして健康的な食事をしましょう。