君は「ニュー春町温泉」を知ってるか? ~サニさんぽ雑餉隈編~

 ”ざっしょのくま”。福岡に住んでる人以外は、何じゃそれ?って感じでしょうニャ。  漢字では、「雑餉隈」と書く難しい地名ですニャ。福岡市・天神から南の大牟田市まで走る西鉄大牟田線の雑餉隈駅は、おれサニの住む南区の家から2キロくらいかニャ?

 さすがのおれも、2キロのさんぽはムリにゃので、きょうは、飼い主Jの雑餉隈かいわい散策体験談を紹介するからニャ。  ま、「サニまがいJさんぽ」だ。

出典:ファンファン福岡

 どれどれ、Jの話は面白いのかニャ。。。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ファンファン福岡のLINE配信で、「雑餉隈特集」をやるというので、昨夜8月16日(水)帰宅後、久しぶりに雑餉隈を訪れてみました。といっても、車で10分もかかりませんが。  私が目指した場所は、こげなふうになっていました。   ↓

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 いわずと知れた駐車場、コインパーキングです。駅近で立地が良いので、いずれマンションにでもなるんでしょうか。

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 にしても、80分で100円とは、ありがたい価格です。    閑話休題。ここには、忘れようにも忘れることのできない思い出の建物があったのです。    話は、7年前、2010年にさかのぼります。  九州新幹線全線開業を控え、商売のネタを発掘すべく赴任していた後輩を訪ね、時々鹿児島に行っていた私は、「いろはの湯」というスーパー銭湯(とはいえ天然温泉)に憑りつかれました。

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 ↑ これが私を魅了した「いろは」の電気風呂です。  知ってます?電気風呂。入ると、ビリビリと低周波の電気がお湯の中を流れ、腰や肩の痛みにすごく効く(?)感じがします。  しかし、この「いろは」のそれは、タダごとじゃない。「弱」と「強」の2か所に分かれているのですが、まずは初心者らしく、弱いと書いている方に軽く座ると!!!  「ギャァァァァァァアオウゥゥゥゥゥ~~~~~!!!」    すさまじい磁気が全身を覆い感電死する、と確信しました。身体が硬直して抜け出せません。おそらく、マンガでの雷に打たれた表現のように、ガイコツ⇒ふつう⇒ガイコツ⇒ふつう、という光景がリアルに再現されていたでしょう。  しかし、慣れというのはおそろしいもので、そこに何度か通ううち私は、「強」の中でも涼しい顔で過ごせるほど「電気風呂リテラシー」が高まっていたのです。腰痛持ちでもあり、電気風呂で腰に電気を当てるひとときは夢のごたる素晴らしいものでありました。         * * * * * * * * * * * *   しかし、鹿児島はいかんせん遠い。お金も時間もかかります。  「福岡にもよか電気風呂はないもんじゃろうか?」と、心のアンテナを張っていたところ、引っ掛かってきました。

出典:ファンファン福岡

 冒頭、わが家の愚猫・サニが記した西鉄大牟田線で久留米に向かっていたところ、雑餉隈駅近くの線路沿い、年季の入った低層ビルに、たしかに、サウナ風呂などの文言と並んで「電気風呂」の文字を見つけたのです。

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 「ニュー春町温泉」! なんと淫靡な響きでしょう。背徳の香りが漂います。  米軍の板付基地からほど近い歓楽街であったこの雑餉隈あたりには、かつて色街もありました。その名残りがあるのでしょうか。  しかし、電気風呂、魅惑的です。こげな古めかしい昔ながらの形でやってる銭湯は、電気の周波数も容赦なく最強とかに上げていて、あの鹿児島の「いろはの湯」並みの「甘美な死」の快感が味わえるのでは、とひたすら憧れるに至りました。       * * * * * * * * * * *  時は訪れました。秋、たしか9月の日曜夜、「龍馬伝」を見終えた私は、家人に、「ざっしょの電気風呂に行ってくる」と伝え、小銭を握りしめ、愛チャリでニュー春町温泉に向かったのです。  後悔先に立たず。建物に入った瞬間、「アチャー」と思いました。暗くおどろおどろしい雰囲気。いかにも陰気な、番台に座るおばあさん。さながら、妖怪館の風情。「このまま帰ろう」とも思いましたが、「せっかくチャリで15分もかけて来たんだから」と、貧乏根性で踏み止まりました。  老婆(この表現がピッタリ)に460円(だったかな)とサウナの追加料金を払い、脱衣場に入りました。ここも、なんとも狭く気が滅入ります。服を脱ぎふと浴場に目をやりました。      そこには、見たくない光景がありました。。。    座って身体を洗う3人の若者。  その3人の上半身には、しっかりと「アート」が施されているのです。じろじろ見るわけにいかないので、和彫り、洋彫りの区別(いわゆる刺青とタトゥー)は見分ける余裕がありませんでした。  「なぜ来てしまった」。再び後悔の念が押し寄せます。  「帰りたい」。当然そう思いました。が、①ここで入らずに帰ると、若者(若いもんが正解でしょうか)及び老婆から不審に思われ、問い詰められる②払った金がもったいない、という2つの情けない理由で、その場に残りました。  おそるおそる中に入ります。隅っこでそそくさと身体を洗うと、彼らと目を合わせぬよう、大急ぎでサウナに緊急避難しました。サウナ代払っててよかった。  と、ここでタオルを持ち込んでないことに気づきました。  茶の間やオフィスでこれを読むあなたは、「それくらいどうってことないだろう」と思うでしょう。が、刺青3人男の中に単身乗り込み、タオル一つ持たない丸腰、この心細さったら、ニューヨークのハーレムを女の子が夜中一人歩きするに匹敵します。八方塞がり、四面楚歌です。  こうなったら、マイ核シェルターのサウナに籠城です。しかし、サウナ好きの私でも限界があります。15分入り、大急ぎで彼らの目に入らぬよう水風呂。結局これを3回も繰り返しました。「タトゥー3」は、長風呂でなかなか出てくれんのです。  約1時間、こげん長く居るつもりも無かったのに、きゃつらが出てようやく本来の目的たる電気風呂に。電気が強かったのか弱かったのか、もはやそげなこともどうでもいいレベルに心は萎えておりました。きっと「問答無用」の強い電気だったんでしょう。      * * * * * * * * * * * *  脱衣場に戻り、タオルを見た時は、懐かしい戦友に再会したような気がしました(行ったことないけど)。  話は終わりません。ロビー(っていうのかな。コーヒー牛乳とか飲めるところ)に出ると、まだタトゥー3は居ました。しかも、若い女子も2人か3人居て談笑してました。そう、きゃつらは、彼女ら(?)と一緒に来てて、長風呂女子に合わせていたんです。私にとっては、実に悪いめぐり合わせでした。  はからずも、長風呂を余儀なくされ、楽しみにしていた「情熱大陸」も見逃してしまいました。  その後、ニュー春町温泉には行ってません。風のたよりに、「もう無くなった」とききました。また、私の「昭和」が一つ幕を閉じたのです。行ったのは、平成になってからですが、あの空気感はまぎれなく私の原点・昭和のそれでした。

出典:ファンファン福岡

 昭和の妖しさを凝縮したような街だった雑餉隈。一気に清潔感あふれる住宅地に変わりつつあります。  時代に合わせ変化するのをいとわないように見える福岡にとって、雑餉隈にわずかに残る猥雑さは絶滅危惧種かもしれません。  間もなく終わりそうな平成の間に、みなさんも是非雑餉隈を訪れ、「昭和探し」してみてください。         * * * * * * * * * *

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 うむ。ご苦労だったニャ、J。いつもながらマヌケだニャ。  ま、えさとちゅ~るをくれりゃ、文句は言わんからニャ。これからもよろしくニャ。  

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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