日本の酒は外国人の舌にも合うのか? 福岡在住の外国人2人に聞きました

和食ブームと相まって、海外では日本のお酒が注目されているとか。観光で福岡にやって来る外国人も増える一方ですが、外国人の皆さんって、日本のお酒はお好きなんでしょうか? 素朴な疑問を、福岡在住の後藤ビンセントさんとサム・トゥーザさんに聞いてみました。

エピソード1:ビンセントさんが好きなのは日本の生ビール!

出典:ファンファン福岡

来福16年目の英語・英会話講師の後藤ビンセントさん(50歳・カナダ出身)が好きなのはアサヒのビールでした! それもスーパードライではなく、アサヒの普通の生ビールが好きなんだそう。その理由は軽い口当たりで飲みやすいから。アルコール度数が低めで、いつでも「安心して飲める」ところが気に入っているそうです。 とはいえ、家ではほとんど飲まないというビンセントさんがお酒を楽しむのは基本的に外。 土曜のお楽しみはディスコで、懐かしの80年代ナンバーで踊りかつ飲んでいます。このときだけは普段の節制を忘れて、生ビール7~8杯ほど飲むのだとか。   芋焼酎の匂いは【飲み過ぎ注意!】のアラーム機能?

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1988年のバブル真っ盛りのころ、ワーキングホリデーで西洋文化とまるで違った国に行こうと気軽にやってきたビンセントさん。 その分、カルチャーショックも大きかったといいます。 お酒関連では、スナックやバーの「キープ」システムにびっくり!また、店員がお酒を注いでくれないときもあるので、手酌になることがちょっと不満でした。 でも今ではすっかり慣れ、日本酒はもちろん、芋焼酎(黒霧)だって平気です。 お湯割りや水割りで飲んでいますが、ビンセントさんにとって、芋焼酎の匂いは【飲み過ぎ注意】を知らせるアラームでもあるとか。 焼酎を入れすぎて匂いがきつくなると、ビンセントさんのカラダは【危険】を察知してストップがかかるのだそうです。 軽めのお酒を適度に飲むのが、ビンセントさん流の日本の酒との付き合い方なのですね! エピソード2:熊本で芋焼酎を飲み始めたサムさんとノースカロライナでスーパードライを飲むお父さん

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一方、アメリカ出身のサム・トゥーザさん(29歳)が一番好きなのは焼酎、それも芋焼酎(黒霧)だとか。 「最初は匂いが苦手だったけど、慣れて好きになった」というサムさん。今ではおもにオンザロックで楽しんでいるそうです。ツウですね~。 サムさんが焼酎になじんだのは来日2年目。英会話講師として熊本に住んだのがきっかけでした。 「故郷のノースカロライナと、気候も地形も似ていて親しみやすかった」と、すぐに熊本が好きになりました。  

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ちなみにビールは、お父さんの影響でアサヒのスーパードライが好き! サムさんのお父さんは80年代に日本に来てスーパードライを飲み始めたんだそう。そしてノースカロライナで今もスーパードライを飲み続けているんです! アサヒビールの営業さんが聞いたら感涙モノのエピソードですね!  

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サムさんも平日は軽くしか飲みませんが、週末は友達と集まって飲むことが多いそう。そのなかでも、日本人以外の友達の間で人気なのが「酎ハイ」。 特に、普通の酎ハイよりもアルコール度数が9%と高いサントリーの「ストロングゼロ」が好評です。人気の理由は「安くて飲みやすい、甘くなくて強い」こと。 日本人にも人気が高い「酎ハイ」ですが、最近では焼酎ではなくウォッカなどのスピリッツを使っているものも多く、外国のみなさんにとってよりなじみやすい味なのかもしれませんね。   日本にすっかりなじんだお二人による日本のお酒の話でした。その国になじむにつれて、その国のお酒にも慣れて、好きになってもらえるんですね。 ケツロンは「日本の酒は外国人の舌にも合う!」でした。  

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