急な出張とかでお土産持っていきたいけど、デパートとか街中に出る時間無いし、空港や駅で買うのも搭乗(乗車)時間に間に合うか気になるし、ということがたまにあります。 福岡市南区に住む私の自宅に近い場所に、「こげな場所で博多のお土産が買えるんだ」というお店を発見、以後時々利用させてもらってます。
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地元ではそこそこ有名な人通り、車の往来の多い道「高宮通り」に面しています。 大橋4丁目に店舗を構える「いのうえフルーツ」。その名の通り果物屋さんですが、「銘菓いのうえ本店」として、お土産も売っています。さらに、ご覧いただいておわかりのように、たばこも売ってます。 さながら「まちのユーティリティ・プレーヤー」です。
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「博多にわか」をご存知でしょうか。地元民はみな知ってます。上のようなお面を付けて、博多弁でひょうきんな小噺をする。言ってみれば、「なぞかけ」博多弁バージョンです。店頭上部に掲げられた「にわかせんぺい」というお菓子を買うと、おまけにこのお面が付いてきます。
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これがお店に陳列されたそのにわかせんぺい。ミルクが効いた程よい甘さが美味。
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まさに、元祖ゆるキャラのような気の抜けた表情のお面。
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廉価版もあります。自宅用ってとこですね。
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鶴の子も、博多を語るに欠かせない銘菓です。
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ふわっとしたマシュマル生地の中に卵の黄身のようなあんが入ってます。
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「バレンタインデーのお返しに、マシュマロを」と、ホワイトデーを発案したのは、鶴の子発売元の石村萬盛堂の元社長である石村僐悟さんです。「土用の丑の日にうなぎを食う」という習慣を生み出し、うなぎ業界を活性化した平賀源内に匹敵するアイデアマンです。
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いのうえフルーツというくらいなので、もちろん果物も売ってます。近くには、けっこう病院も多いので、お見舞いに行く時に立ち寄っても重宝するんじゃないですか。
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今の若い人は知らんやろうばってん、昔はバナナは高級品で、病気で寝込んだ時くらいしか食べさせてもらえんやったとよぅ。
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東日本と違って、福岡はまだまだ暑いですが、もうみかんのシーズンに入ったんですな。
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くだものはもちろんですが、たばこもぎっしり並んでます。自販機も表にありましたが、こういう昔ながらの対面販売もやってますよ。
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黒田五十二萬石。有名な「黒田の殿様」にちなんでます。発売元の会社は「如水庵」。黒田如水は、近年の大河ドラマで岡田准一が演じました。
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如水庵には、筑紫もちというお菓子もあります。別封された黒みつをきなこもちのような本体に付けて食べる、ひと手間かかるところが人気です。
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今回、私はお店の写真を撮らせていただいたお礼に、これを買いました。にわかせんぺいの東雲堂から新発売の「ごめ~んたいせんぺい」です。
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職場に持ち帰り、仲間に分けて自分も食しました。めんたいの辛味がきいてて、なかなか止まらなくなるタイプです。 残念なのは、にわか面が入ってなかったことです。 博多では、にわか面を付けて誤りに行けば、少々のことは許される、という都市伝説があります。東京では同じ趣向としては、新橋の「切腹最中」が有名みたいですが。 最後に、博多にわかのお手本として、福岡観光コンベンションビューローのサイトで紹介されてるのを一つ。 「夏ぃなって浴衣ば着とるがその生地のことで言い争いばしよんなる」 「浴衣の生地なら、木綿(揉めん)がよか」 おあとがよろしいようで。