息子の蹴ったボールがお隣の敷地に… 一歩足を踏み入れたその瞬間!

 ご近所さんとの良好な関係は子育てをしていく中でも大切ですよね。ある日の夕方、家の近くの広場でサッカーをしていた夫と息子。夫がコロコロと転がっていくボールを取りにい行った際、思わぬ惨事に遭遇してしまったエピソードです。

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転がったボールを取ろうとしたら、怒号が

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 わが家の近くに、近所の子どもたちが鬼ごっこや、自転車で遊べる小さな広場があります。その広場の隣に、ご近所であまり良い噂を聞かないお宅がありました。そのお宅は、ほとんどご近所付き合いをされておらず、私はどんな家族構成で住んでいるのかも知りませんでした。
 悪評判がささやかれていた理由のひとつは、野良猫を何匹も餌付けするので両隣の家の敷地が猫のトイレに使われて迷惑、というものでした。その上、苦情を言っても逆ギレしてくるらしいと。

 その日は、夫が広場で3歳の息子とサッカーボールで遊んでいました。
 「おとうさん行くよ〜! えい!」と、言いながら大きく空振りする息子と夫のほほえましい様子を、私は下の子をおんぶして少し離れたところから見ていました。
 さっきまで遊んでいた他の子どもたちは、いつの間にか家に帰り、広場には夫と息子だけになりました。

 「そろそろ帰ろうか?」と、ふたりに声をかけようと思っていた時、息子の蹴ったボールがコロコロと曲がった方向へ転がっていきました。夫が、そのボールを取りに広場の端っこへ行った瞬間…
 「馬鹿野郎! うちの土地に入ってくるんじゃねー!」と、広場の隣の敷地にあるお宅の2階から、40代後半くらいの大柄の男性が窓から体を乗り出して叫んだのです! その矛先は明らかに夫へ向けられていました。その後も、数分間にわたって
 「うちの土地から出ていけ!」
 「勝手に入るな!」など、夫と息子へ怒りの言葉が続きました。

 どうやら、広場の端だと思って夫が足を1歩踏み入れていたところは、お隣の敷地だったのです。あっけにとられて身動きができない息子と夫、そしてそれを見ていた私。
 「すみませんでした!」と、夫はあわててボールを拾うと、まだ理解できずにぽかんとした息子の手をひいて家に引き返しました。

その後、謝りに伺うと…

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 ご近所ということもあり、息子がこの先も地域の方たちにお世話になるとことを思うと、このまま何もしないわけにもいかず、その日のうちに手土産を持って夫婦で謝りに伺いました。
 「あんたの息子のボールがうちの土地に入らないようにちゃんとみていろ!」と、男性は先ほどよりは落ち着いてはいましたが、しっかりとお叱りをいただいて帰ってきました。

 広場とお隣の敷地との境界線に柵や目印がなく、あいまいでわからなかったとはいえ、相手にしたら「されど一歩」気をつけなければいけないと、反省した次第です。

 その惨事の翌週、わが家の庭に見慣れないノラ猫が? むむむ… あれはもしや、あの家の餌付けされたブチ猫ではないか! 毛並みの悪い白と黒のブチ猫が、わが家の庭にある柿の木の下で、今にも用を足そうとしている姿を目撃したとたん、私の中でふつふつと込み上げてくるものが。

 「おい、そこのブチ猫よ。あんたたち猫がうちの土地に入らないようにちゃんと見ていろ! と、あのおやじにしっかりと伝えるニャー! シャー!」と叫ぼうと窓から身を乗り出してみたものの… おっと、これでは私もあのおやじと同じレベルになってしまうではないか、込み上げる感情をなんとかおさえつつ、私の怒りを読み取ったブチ猫は、のっそりと立ち去ったのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/モモ☆タロー)

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