毎日「どこか遊びに行きたい!」と言う子どもに手を焼いた夏休みや、カメラ片手に場所取り合戦で疲弊した秋の運動会が終わり、ママ達もホッと一息・・・。 旦那に子ども達を預けて、慰労会を開きました。開放感でいっぱいで、楽しい話が尽きない中、この日一番も盛り上がりをみせたのは、こんな話題だったのです。
旦那のために作り置きをしたところ…
口火を切ったのは、専業主婦で料理上手なAさん。夏休み中のワンオペ育児を回避するため、実家に2週間の長期滞在していたそう。優しい彼女は、自分がいない間でも、ものぐさな旦那が、簡単に食事ができるように、手作りの常備菜や、レンジで温めるだけの総菜をどっさり準備していました。ところが、その優しさは、思わぬ形で裏切られたのです。
「うちの旦那は、一人でいると、ろくなものを食べないから、野菜や肉、魚も、温めればすぐに食べられるように、下ごしらえをして冷蔵庫に入れていたのに、一度も家で食事をしなかったんだって! 2週間後に帰宅して、冷蔵庫をあけた途端、ウッと吐き気がこみ上げてくるほど酷い臭いがするの。あまりの刺激臭で、目はシパシパするくらい。
タオルで口と鼻を押さえて、冷蔵庫の中身を確認したら、準備した食材を全部腐らせていたの! 実家にいる間も『今日はちゃんと食べた?魚系は早く食べてね。すぐに食べないものは冷凍庫にうつしてね』と連絡入れてたのに、適当に返事だけして、放置していたんだって。呆れちゃうよね」
みんな
「レンジで温める状態までしてもらって、なぜその先ができない!」と、彼女の憤りに同調します。けれど、暑い夏時期とはいえ、2週間ですべて腐ってしまうことなんて、あるのでしょうか?
「食事はしないくせに、冷蔵庫に入れてあったビールだけ飲んでいたんだって。ものぐさだから、冷蔵庫を閉め忘れた日があったんじゃないかな。あと鼻づまりだから、臭いに気づかないの! 昔、会社の忘年会で、高級和牛の詰め合わせを貰ったのを忘れて、正月休みの間、ビジネスバッグの中にその牛肉を入れっぱなしに腐らせたんだよ。
その時も、私は嘔吐しそうになるくらい、酷い臭いだったのに『そんなに臭いかなー?!』って、その臭いビジネスバッグを使い続けようとしてたくらい、鼻が機能していないの」
大切にしていた土鍋が!
顔の真ん中に、機能不全の鼻をぶらさげている旦那に、みんなすっかり呆れていると、
「うちもね…」と話の接ぎ穂を提供したのは、Bさんでした。彼女も料理好きで、調理器具や器に強いこだわりがあり、共働きで日々忙しい中でも、毎日の食事を大事にしています。そんな彼女をギョッとさせたのも、旦那の生活能力の低さでした。
「うちは、出張で1週間留守にしていたら、大事な土鍋を駄目にされた! いつも土鍋でごはんを炊くのだけれど、出張の前日、焦げがとれなくて、土鍋に水を張って置いておいたのね。翌日、早朝に出発したから、慌ただしくて、土鍋を洗うことができなくて、旦那には『なんの家事もしなくていいから、土鍋だけは洗って、乾かしておいてね』と何度も言い含めたのに、1週間土鍋の蓋をあけなかったの! 帰宅して、置きっぱなしになった土鍋を見つけた瞬間『やられたーーー!』とがっくりきたよ。
恐る恐る蓋をあけてみたら・・・ 白や緑のカビがふわふわ〜と舞い上がって、手遅れ! 土鍋を洗っても、もう染みこんじゃったみたいで、乾かしている間に、カビがジワジワ出てくるの。3年間も大事に使ってきた土鍋だったのに・・・! 頭に来て、旦那のお小遣いで新しい土鍋を弁償してもらったよ」。
みんな
「子どもでもできるお願いを忘れて、できないのが、旦那だよ・・・」と口々に慰めます。
帰宅して嘔吐する事態に
最後に爆弾級の愚痴をもらしたのはCさんでした。 彼女の旦那さんは、外国人。今後、移住も予定しているため、今年の夏休みは、子ども達が海外のサマースクールに参加していました。
「わが家は、子どものサマースクールの予定に合わせて、私も一緒に渡米して、一カ月留守にしていたの。久しぶりにわが家へ戻ってきたら、なんだか臭いし、小さなコバエみたいなのが飛んでるのよ。 おかしいな? と思ったけれど、子どもが『久しぶりに日本の料理が食べたい! お好み焼きがいいなー!』と急かすから、とりあえず料理をしたのね。
日本に帰ってきて、はじめての料理を食べた夜、私も子ども達も嘔吐!! お腹も下して、蕁麻疹も出て、酷い目にあったわ… 嘔吐の原因は、お好み焼き粉に違いないと、ネットで調べていたら、開封後の粉物にダニが湧くって分かったの。
いつも開封後の食材は、輪ゴムやクリップできちんと閉じて保管しているのに、封がされていなかったみたい。あっという間にダニの住処になっちゃったのよ。しかも、お好み焼き粉を置いていた棚は、他の粉物や乾物、調味料も収納していたから、調べてみたら、ゴマ粒大のものが点々と…。
旦那が中途半端に料理して、開けっ放しにした小麦粉やスパイス、調味料にも、虫が湧いていたの! タバコシバンムシっていうんだって。ほら見て!」
スマホで虫画像を見せられ、ゾゾゾ… 寒気が止まりません。
「もちろん、旦那は、水回りも掃除しないから、チョウバエが発生しちゃって、部屋中を飛び回っていたのよ。たった一カ月いないだけで、自宅が虫の住処になるなんて、あり得ないでしょ…」
生活能力の低い旦那に困っているママ達は、口々に
「息子は絶対、家事を手伝わせて使える男にする!」と息巻いていました。
けれど… 私は知っています。彼女達の息子は、小学生になっても、未だに靴下を履かせてもらっていたり、包丁を握ったことがないことを。生活能力の低い旦那を反面教師にするのか、それとも、その悪癖を継いでしまうのか…。皆さんは、どちらだと思いますか?
(ファンファン福岡一般ライター)