大分県中津市 日本遺産「やばけい遊覧」の旅 料亭「筑紫亭」へ

大分県中津市に100年以上続く料亭があります。 丁寧に手入れされた歴史ある建物、福沢諭吉の掛け軸をはじめ、貴重な絵画や書など、目にするものすべてに歴史を感じ、趣ある建物で美味しい料理をいただいく贅沢な時間を過ごしました。 是非、予約して出かけてほしい料亭、中津市の「筑紫亭」のご紹介です。

大分県中津市に100年以上続く料亭があります。 丁寧に手入れされた歴史ある建物、福沢諭吉の掛け軸をはじめ、貴重な絵画や書など、目にするものすべてに歴史を感じ、趣ある建物で美味しい料理をいただいく贅沢な時間を過ごしました。 是非、予約して出かけてほしい料亭、中津市の「筑紫亭」のご紹介です。

出典:ファンファン福岡
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趣に魅かれたのも当然でした。こちらの料亭は国登録有形文化財でもあり、また2017年4月28日には日本遺産に認定された「やばけい遊覧」―大地に描いた山水絵巻の道をゆくー のストーリーで構成文化財のひとつに選ばれています。

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お食事の前に、特別に女将の土生(はぶ)かおるさんに料亭内をご案内いただきました。

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数寄屋造りの筑紫亭は、曲がりくねった廊下続きでいくつもの部屋に分かれています。 ご案内された奥座敷には、戦争の痛ましさを感じるものがありました。床柱には、はっきりと刀傷が残っていました。戦争末期に、宇佐海軍空港隊の特攻隊員を出陣前にもてなしていた部屋だそうです。

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日頃は忘れてしまう平和の大切さを感じる時間になりました。 ご案内いただいた料亭内には、心癒される美しい場所があり、リラックスする時間にもなりました。季節の花のあしらい、磨かれた廊下。日本のおもてなしを感じます。

出典:ファンファン福岡
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さて、お待ちかねのランチです。楽しみにしていた筑紫亭でのお昼。メニューを目にして、心躍ります。

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先付けに淡いピンク色に色づいたゴマ豆腐から始まりました。季節に合わせて、梅などの自然の素材で色付けしているそうです。

出典:ファンファン福岡
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季節の前菜も、手をつけるのがもったいない感じです。忙しさに、いつもパッと済ませてしまっている日頃の食を反省しつつ味わいます。 本日、楽しみにしていたもう一つは、中津の名物である鱧のお料理。まずは、ハモ寿司です。ハモ寿司は、生の鱧を丁寧に骨切りし、煎り塩をのせ、かぼすの滴をかけた握りです。

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続いて土瓶蒸し。土瓶蒸しのハモはとろける美味しさです。そして、お造りへと続きます。

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次は、中津の代表的鱧料理の「鱧しゃぶ」。熱くなった昆布だしで、花のようにくるくるっとなったハモを鱧本来の旨さを味わえる特製ポン酢でいただきます。こちらの特製ポン酢もまた格別でした。最後には、ポン酢を昆布だしと一緒に、最後まで楽しむことができます。女将のお話では、食材にこだわるのはもちろん、調味料も化学調味料などに頼らないすべてが天然素材のものをと、こだわりをもって提供されているそうです。美味しい理由がここにもありました。

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鱧料理と言えば、京都の夏の風物詩で、梅肉醤油で食べる印象があります。大分県中津では一年中、美味しい鱧料理を楽しむことができるのを、今回知ることができました。 デザートでご紹介したいのが「巻蒸(けんちん)」。黒きくらげと白いんげん豆が入った葛で固めたもっちりした外郎のようなお菓子です。きくらげがお菓子に入っているとは初めての経験でした。ほんのり甘く、食事の後でもあっさりと食べることができるお菓子です。食感も楽しいものでした。

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ごはんとお味噌汁もついてお昼は5000円(税別)~。女将から「おひとりでもお受けしています」とのこと。一人旅でも楽しめるので、嬉しい心遣いです。滞在中も、日本の食の大切さを熱意をもってお話されていました。

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趣ある筑紫亭でお昼を楽しんだあと、この日はゆっくりと「やばけい遊覧」のストーリ巡りへ、耶馬渓、玖珠へでかけました。 ゆっくり時間がない年末年始ですが、時間を作って1年を振り返り、美味しいものをいただくのもまた格別です。中津へは福岡からすぐ。博多駅からは特急ソニックで約70分で中津駅へ到着です。日頃の喧騒を忘れて、黒田官兵衛ゆかりの城下町中津を散策し、筑紫亭でお昼を楽しむ休日はいかがでしょうか? (Marilyn Yoshida)

出典:ファンファン福岡
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筑紫亭 大分県中津市枝町1692  電話0979-22-3441   中津の観光情報  中津市観光推進課 電話0979-22-1111

中津市ホームページ

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡在住。日本旅行作家協会会員・旅行ライター・ ㈱Amazing Public Relations代表取締役。複数の企業での広報や宣伝PRを経験し、現在は観光PRや企業や自治体の広報アドバイスやPR企画、広報コンサルティングを手掛けている。

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