福岡の街を歩いていると、若者が言葉の頭に「ちかっぱ」を付けて話しているのをよく耳にしませんか?この「ちかっぱ」は、もちろん福岡の方言ですが、響きのインパクトが強く、1度聞くと忘れられない他県の人も多いようです。語源や意味、使い方などを紹介しますね。
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主に若者が使うことが多いのですが、飲み屋の名前やローカル番組の名前などにも使われていたりして、福岡では馴染み深く、語源は、力いっぱいが訛ったものだと言われています。現在では、そこから意味が変化し、「とても」とか「すごく」の意味で使われることが多いようです。
福岡には、「とても」を表す方言は他にもあります。 特に有名なのは、「バリ」で、ラーメンの麺の硬さを表す「バリカタ」でもお馴染みです。また、年配の方は、「えらい」をよく使います。ところが、同じ「とても」の意味でも、「ちかっぱ」は、「バリ」や「えらい」を更に強調した、いわば最上級。
とはいえ、バリより硬いラーメンの麺を、「チカッパカタ」とは言いませんので、ご注意を。 同じ意味なのに、年代によって言い方が異なる方言というのも、なかなか珍しいのではないかと思います。響きのインパクトと何かと大袈裟に言いたがる若者にとっては、「ちかっぱ」は、使いやすいのかもしれません。
世代が変わっても、若者の間では変わらずに使い続けられています。 「もともとは、北九州の『ちかっぱい』だった」、「博多弁オリジナルだ」など、そのルーツは、はっきりしませんが、今後も福岡を代表するユニークな方言であることに変わりなさそうです。
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