博多駅に降り立ったら、なにやら「あま~~い」匂いがしませんか?
■街の匂いってありますよね みなさんは「街の匂い」って意識したことありますか? 海外旅行に行ったことのある方は分かると思いますが、現地の空港を降り立った瞬間に「異国に来た」ということを匂いで感じ取った経験のある方は多いと思います。もちろん、日本国内でもそれは当てはまります。街を象徴する匂いを感じた時「ああ、この街に来たんだ」と思うんですよね。 例えば大阪の鶴橋。駅のホームを降り立った瞬間、いやもっと正確に言えば駅に近づく電車の車内にいる時からものすごくおいしそうな焼肉の匂いが漂ってきます。あと、夜の東京銀座。どこからともなく“夜の蝶”のいい匂いが漂ってきます。 さて、我が福岡にも街を象徴する匂いがあるのはもうみなさんご存知ですよね。そう、博多駅のあのあま~い匂いです。 ■駅構内もホームにいてもあま~い匂いに包まれる幸せ あの甘い匂いの正体は、駅コンコースの在来線中央改札を出てすぐの場所にある「ミニヨン」のクロワッサンです。濃厚でおいしそうなクロワッサンのあま~い匂いが電車を降り改札を抜けた瞬間から漂ってきます。その匂いはコンコース内をまさに”席巻”しており、博多口を入ってすぐの場所にあるくうてんへ向かうエレベータホールの前にいても、筑紫口の新幹線改札の前にいても感じることができます。 ミニヨンの前には、あま~い匂いにロックオンされクロワッサンを買い求める人達で常に行列ができていますよね。バターと砂糖とパン生地がこんがり焼け上がった、猛烈に食欲をそそる匂いは、お店の中でクロワッサンを焼き上げているからです。 確かに外で出来上がったクロワッサンを店頭に並べているだけならこんないい匂いはしませんよね。 ■ 「福岡に戻ってきた」と感じる瞬間 博多駅を降り立った瞬間漂ってくる甘いクロワッサンの香りは、まさに博多を代表する匂いのひとつ。福岡出身者が久しぶりに戻ってきて博多駅に到着し、一体に漂う甘いクロワッサンの匂いを確認した時、あらためて福岡に戻ってきたことを実感すると言います。 県外に出た福岡出身者にとって、あのクロワッサンの匂いは「おかえり」という言葉に代わる出迎えの挨拶かもしれませんね。