<息子から初めての手紙> 嬉しいけれど、ちょっと微妙…?!

 子どもが自分あてに書いてくれたお手紙は、どんな内容でも嬉しいもの。私も、長男が初めてお手紙をくれた時はとても感動したものですが…?! 思わずほっこりした気持ちになったエピソードです。

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文字を練習中の息子

出典:iStock

 最近になって、文字を書くことに興味が出てきた長男。
 ひらがなの練習帳や絵本などに書かれた文字を見ながら、文字の練習をしています。とは言っても、まだまだ見よう見まねの段階なので、鏡文字になってしまったり、びっくりするような書き順で文字を書いています。  

 そんな長男が、ある時
 「おかあさんにおてがみをかきたい!」と言って、お気に入りのペンと「自由帳」を持ってきました。
 「ほんと?! お母さんに書いてくれるの?」  思わず家事の手を止めて長男の方を見ると、ニコニコしながら後ろ手にペンや紙を隠しました。

 「ダメ―! こっちみないで。ないしょでかくからね!」と、そのまま隣室にこもった長男。
 子どもからお手紙がもらえる日が来るなんて! と、一人感慨に浸っていると、突然長男のいる隣の部屋から大声が。

息子の質問とは?!

 「おかあさん、『お』ってどうやってかくの?」 さすがに「お」の書き方を口頭だけで説明することはできません。隣室に入って見本を描いて見せようとすると、
 「はいったらダメ! かみにかいてもってきて!」と長男。

 仕方なく別の紙に「お」と書いて手渡すと、
 「ありがとう!」とドアをバタン! どうやら、見本を見ながら文字を真似して書いているようです。

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 それからまたしばらくすると、
 「おかあさん、『か』ってどうやって書くの?」今度も同じように、文字を書いた紙を手渡しました。
 「『か』はこうだよ」 「ありがとう!」

 こんな調子で、長男は手紙に書きたい文字を一言一句、全て私に聞いてくるのです。内緒で書くとは言ってくれていたけれど、短いお手紙だけに、内容は既に全部ネタバレしてしまっています。

初めての手紙にほっこり

 それでも時間をたっぷりかけて書いてくれた初めてのお手紙。
 「できた!」と手渡された手紙は、これまた手作りの小さな封筒に入っており、ハートのシールで封がしてありました。

 「ねえねえ、おかあさん!よんでみて!」 長男に急かされながら手紙を開いてみると、紙いっぱいに書かれた文字が目に飛び込んできました。でも、そこに書かれている文字は、向きも大きさも列もバラバラ。どう読んでいけば良いのか、ちょっと迷ってしまう、まるで暗号文のようなお手紙です(書いてあることは既にわかっているのですが)。  

 それでも、一文字ずつ確認しながら一生懸命
 「おかあさんがだいすき」と書いてくれた初めての手紙。私にとっては世界でたった一つの宝物です。

 いつか長男が大人になったら、この手紙をもらって私がどんなに嬉しかったかを伝えたい。それまで、大切に取っておきたいと思っています。

(ファンファン福岡一般ライター)

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