過酷過ぎる…実はかなり大変だった幼児の入院。トイレ、食事、睡眠を制限されて限界寸前のママ

「同じクラスの●●ちゃんは、インフルエンザでお休みだって」 子供が幼稚園から帰ってきて、その日の様子を報告してくれる際、感染症の名前が出てくるようになると、「ああ、子供が次々と病気にかかる冬が来たな」と空恐ろしくなります。 幸運なことに、我が子が病気をこじらせて入院をしたことはありません。けれど自宅で看病をして いると、いつも慌てふためいてしまうので、入院した方が安心ではと思うことは多々あります。 ところが、実際に幼児の入院を間近に見て「これは、看病する親の我慢耐久レースじゃないか!大変だ…」と驚いたのです。

出典:ファンファン福岡

 数年前の冬のこと。筆者の妹から「お姉ちゃん、明日予定空いてる?助けてもらえない?」とSOSの連絡が入りました。  2日前から姪っ子(当時0歳10ヶ月)が、風邪をこじらせて、脱水症状になり入院したと聞いていたので、そろそろお見舞いに行こうと予定を空けていました。 「もちろん!手助けに行くよ。何か必要なものはある?」とお見舞いのリクエストを聞くと、とにかく早く来て欲しいとのこと。  その日はもう夜遅かったので、翌朝すぐに病院に向かいました。  姪っ子が入院している病室を見つけて、ノックをしましたが返事がありません。 中からは、子供のぐずる声が漏れ聞こえてくるので、姪っ子は室内にいるのでしょう。  そっとドアを開けて入ると、狭い個室に高い柵のついたベビーベッドがあり、その奥に診察台くらいの小さくて硬そうなベンチが置いてありました。  姪っ子は、点滴をつけたままベビーベッドでぐずっています。 妹は、ベンチに腰かけたまま、うたた寝をしています。疲れているのか、泣き声も聞こえない様子。 妹を寝かしたまま、姪っ子を抱き上げて、あやしました。 少し経って、目を覚ました妹の第一声は、「もっ漏れる…」でした。

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 妹は、姪っ子が泣き止んでいる様子を見て、ホッとしたように「お姉ちゃん、ありがとう!ちょっとごめんね!」と走っていきました。  入院した個室には、トイレがなく、随分離れた場所のトイレまで行かなければいけません。 トイレから戻ってきた妹は、幼児の入院に付き添う親の過酷さを話し始めました。

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 「大人なら、付き添いの人だって『トイレや食事に行ってくるね』と席を外せるでしょ?子供の場合は、そうはいかないの。ただでさえ体調が悪い上、見慣れない病室に一人で残しておくなんて絶対に無理。点滴をずっとつけているから、機嫌の悪さはMAX!目を離すと、点滴を引っ張って外そうとするし、ママの姿が少しでも見えないと、ギャン泣きするんだよ。だからトイレも極限まで我慢しているし、お腹ペコペコ…」  たった2日、入院しただけで、こんなに疲労困憊するのかと驚くほど、妹の顔色は悪く、疲れが顔ににじみ出ています。  病室のすぐそばにはナースステーションがあったので、看護師さんを呼んで姪っ子を見てもらっている間に、トイレや食事の買い物など、少しだけでも席を外せないのか尋ねてみました。けれど、忙しい看護師さんは、ずっとそばにいてくれるわけではないそう。

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 実際、看護師さんに姪っ子の様子を見てもらうようにお願いしたこともあるそう。夕食の弁当を調達するために、病院内のコンビニに行って、10分ほどで戻ってきたら、誰もいない病室で、姪っ子がワァワァ泣きながら、ベビーベッドの柵につかまり立ちをして、身を乗り出していたのだと言います。  さらに、先ほどの硬いベンチでは、熟睡できるはずもありません。簡易毛布は貸してもらえましたが、夜になると冷えて、コートや簡易毛布を体に巻き付けて、縮こまって仮眠をとったそうです。  トイレ・食事・睡眠を、すべて我慢しなくてはいけない過酷な状況。 タイミングが悪いことに、妹の旦那は出張中で、付き添いを交代してもらうことも、差し入れを持ってきてもらうこともできません。近所とは言いがたい、距離に住む姉に頼るのも無理はないのでした。  結局、入院3日目には、姪っ子の脱水症状は改善し、高熱や咳も治まってきたため、予定よりも早く退院しました。退院の際も、姪っ子を抱っこしながら、多くの荷物を持ち帰ることはできないので、手伝いに行くと、「やっと家に帰れる…!」と、ここ数日で一気に老け込んだ妹がつぶやきました。  「もうこれ以上、トイレ・食事・睡眠を我慢するなんて限界…」そう思った時、スマホで検索した言葉は「おばさんレンタル」でした。おばさんレンタルとは、1時間数千円で、自分の元へ出張してもらい、手助けしてくれる便利屋さんのような存在のこと。  「トイレや食事の買い物の時だけ、病室にいてもらったり、付き添い中、大人の話し相手が欲しくなった時に、そばにいて欲しいと、本気でおばさんレンタルを検索しちゃったよ」  小さい子の入院付き添いは思った以上に過酷だと知った体験でした。 (ファンファン福岡一般ライター)

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