今回は、方言「しゃれとんしゃ~」について。
■懐かしさを感じる方言「しゃれとんしゃ~」 方言を話す若者が減少しているそうです。確かに周囲の若い人たちと話していても、昔のように濃い方言を話す人が少なくなったなあと感じます。福岡だとややアクセントと語尾に特徴があるのでわかりやすいですが、それでもコテコテの方言はほぼ聞かなくなってしまいました。 例えば「せからしい(しゃーしい)」や「こまめる」など、おじさんおばさん方が使うのを聞くことはあっても、若者が使うのを聞くことはほとんどありません。そして「しゃれとんしゃ~」などはその最たるもの。 老齢の方たちが使っているのをたま~に耳にする程度で、街中はもちろんローカルテレビでも「しゃれとんしゃ~」を使っている人はいないでしょう。山本華世さんを除いて。 ■「しゃれとんしゃ~」とは「お洒落ですね」という意味 ただ、「自分は話さないけど意味はわかる」という若い人は多いようです。「しゃれとんしゃ~」と言われるとちょっと嬉しくなったりしますよね。 ちなみに、「しゃれとんしゃ~」とは「洒落ていらっしゃいますね」「お洒落ですね」という意味であり、品のいい服を着ていたり、コーディネートに気を使っていたりと「おしゃれ」な感じがする人に向かって使う言葉です。 これはこれでとても福岡らしい方言で個人的には好きなのですが、他人に「おしゃれ」と言うとやや嫌味的に受け取る方もいるようで、最近は「かわいい」をもっぱら使うことが多くなったという話も聞きます。 ■「しゃれとんしゃ~」を救った(?)あのヒーローとは? このように、ほぼ使われることが無くなってしまった「しゃれとんしゃ~」ですが、とあることがきっかけで再び注目を集め、若者の間で“復活”しているんです。そのきっかけというのは、JR博多シティAMU ESTのテレビコマーシャル。 ウルトラの母が颯爽と福岡の街を歩くあのCMです。CMの最後、髪(?)をかきあげると、こんな決めゼリフが! 「シャレトンシュワッ。」 方言の「しゃれとんしゃ~」とウルトラマンの「シュワッ」をかけた言葉ですが、このセリフがきっかけとなり、再び地元の若者の間でもSNSを中心に「しゃれとんしゃ~」という言葉を使い始めるようになったようです。 さすがに萌える方言とまではいきませんが、女の子にこう言われたらやっぱり男は嬉しいですよね~。