夕日を浴びて黄金色に輝く、ここヒルトン福岡シーホークが、今回の舞台です。
夕日を浴びて黄金色に輝く、ここヒルトン福岡シーホークが、今回の舞台です。
目指すは35階。地上123メートルの福岡で一番空に近いレストラン「金葉亭」へ。
目の前には光り輝く鉄板が。そして窓の外には福岡の街並みが広がります。
まずは生ビールで乾杯。博多織のコースターと陶製グラスが演出する非日常感。最高です。
一品目:初鰹たたきと春野菜を生姜ポン酢ゼリーで
初鰹は赤身の爽やかな香りとスッキリした味わいが特徴。ダシの効いたポン酢ゼリーの風味がその身を優しく包み込みます。
二品目:新玉ねぎと豆乳のポタージュ 日向夏オイルのアクセント 新玉ねぎの優しい甘みに癒されます。そして、日向夏オイルのほの かな余韻。九州という豊かな大地の恵みがこの一杯に凝縮されてい ます。
ここで白ワインをオーダー。アメリカ・カルフォルニア州のワイナリー、ケンダル・ジャクソンの「ヴィントナーズ・リザーヴ・シャルドネ」を。オーク樽で発酵・熟成された、名実ともに全米No.1に君臨し続けるシャルドネです。
三品目:筍とホタルイカとそら豆のフラン 鉄板仕立て いわば “茶碗蒸し”。樽熟成ならではのバニラ香が特徴の「ヴィントナーズ・リザーヴ・シャルドネ」との相性抜群で、鉄板の上で作られたとは思えない、なめらかな仕上がりに驚かされます。
そして目の前では、魚料理が盛り付けられていきます。 食材や調理法を解説していただきながら、次々と趣向を凝らした料理が作り上げられていくのを楽しむライブ感。これも鉄板焼の醍醐味の一つですね。
四品目:イトヨリ鯛の鉄板焼 蛤のスープと春キャベツと一緒に 蛤から抽出された潮の香りと旨味に春キャベツの風味、そして甘みが見事に調和。そのスープをたっぷりと含んだイトヨリ鯛が口の中でホロホロとくずれていく快感。まさに今この時期にしか味わえない贅沢な一品です。
そして、メインの五品目は、料理長自らが選び抜いた究極の佐賀牛『なかむら牛』。佐賀県唐津市の中村牧場にて、玄界灘の潮風を受ける良好な環境のなか、家族主体の生産体制で丹精を込めてゆったりと育まれた、佐賀牛のなかで唯一牧場名の表示が許されているブランド牛です。
この赤身の美しさとサシのきめ細かさ。まさに芸術品です。
まずはテンダーロイン(ヒレ)をいただきます。 レアに焼かれた一片を口に入れると、肉汁がジュワッ、ジュワッとあふれ、つづいて香ばしい肉の風味が口の中いっぱいに広がります。
すかさず赤ワインを所望。さきほどと同じカリフォルニアのワイナリー、ケンダル・ジャクソンの「ヴィントナーズ リザーヴ カベルネ ソーヴィニヨン」を。 しっかりとしたボディに華やかな香り、豊かな果実味を含んだ王道の一本です。
そして、サーロインが登場。 その一片を頬張ると、風味豊かな脂の波が舌の上に押し寄せ、そのまま喉の奥へと流れ落ちていく感じ。口の中には脂っこさどころか、脂の余韻すら残りません。この“肉の脂のキレ”こそが『なかむら牛』の特徴。ファンをつかんで離さない魅力なのです。
さて、〆はガーリックライス・・・と思いきや、見慣れぬ物体が鉄板上に現れました。
なんと、サバの焼き押寿司! 鉄板で全体を炙ることで、外はカリッと、中はふんわり。そのほのかな温かさと酢飯の酸味が〆の食事にピッタリです。 鉄板焼の常識を根底から覆す一品に、もはや “お見事” としか言いようがありません。
そしていよいよデザートタイムですが、このコースが、そうそう簡単に終わるわけがありません。 稀代のアイデアシェフこと、こちら「金葉亭」の森川料理長が、なにやら生地のようなものを鉄板の上に広げ始めました。 ここからは、連続写真でご覧ください・・・。
この日のデザートは「鉄板仕立ての“桜餅” 桜のアイス添え」。 森川料理長の「デザートは別腹ですから」の言葉どおり、しっかりとした甘みと春らしさが存分に込められた一皿。大満足のディナーコースがこれをもって幕となりました。
通常、ホテルの鉄板焼レストランのコースメニューは、春夏秋冬に応じて3か月に1回くらいの頻度でリニューアルされるそうですが、こちらのレストランでは、なんと毎月メニューを変えて提供されるとのこと。 旬の食材、こだわりの食材をつかった季節感あふれる料理が並ぶ、贅沢なひととき。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか? Produced by 福博ツナグ文藝社