入園希望の園に直接申し込む私立幼稚園は、園によって特色も様々。近年では幼稚園入園前の未就園児を対象に、プレ幼稚園を設けるところも多くなりましたが、プレ幼稚園にも説明会があります。今日は、私のママ友(Aさん)の体験したプレ幼稚園説明会とその後の体験談をご紹介します。
幼稚園のプレ説明会での出来事
私やAさんが住んでいる街は待機児童数全国ワースト上位。幼稚園も入園にはプレ入園必須、年中受け入れはどの園も絶望的なため、みんな年少入園を狙う地域です。
私立幼稚園しかない地域なので、ハードなどろんこ園、のびのび園、小学校受験前提のしっかりお勉強園と、園の特色も幅広くなっています。
ほぼすべての園で、広範囲をカバーする通園バスが出ているので、多少遠い園でも問題なく選べる状態です。
希望園への入園は、プレに入らないといけないため、わが子に合っている幼稚園選びのために複数園のプレに通園する保護者も少なくありません。Aさんも複数プレ通園を考え、多くのプレ幼稚園の説明会に参加しました。
Aさんが、地域でも評判のお勉強園、そこのプレ幼稚園の説明会に参加した時の話です。 説明会中は、別室でお子さんを預かる体制が整っていたそうですが、Aさんのお子さんのB君はAさんと離れられず大泣き。
B君は説明会のあった2月当時はまだ、2才になるかならないかの早生まれの男の子。まだまだ母子分離ができない子が多い年齢でしたが、他の参加者のお子さんはほとんど、お母さんと離れて別室での保育を受けていたそうです。
一方でAさんは走り回ったり壇上に上がろうとするB君をいさめたりしながらの説明会参加。 「やっぱりうちの子には場違いだったかな…」
実はしっかり見られている…?
周りを見ると他にも、母子分離ができずにお子さんを見ながら説明会を受けていた保護者はいたそうで、「よかった、うちだけじゃなかった…」と内心安心したそうです。
説明会後の申し込みを受けて、B君にお勉強園のプレ入園許可が出ました。 はじめてのプレに参加した時、クラスの先生からはじめて聞いた言葉が
「B君はとっても元気だもんね。幼稚園までにしっかりお椅子に座ってお話が聞ける、カッコいいお兄さんになろうね!」だったそうです。 もちろん、AさんもB君もクラスの先生とは初対面…。
戸惑いながらも周りのプレ参加者を見ていたところ、Aさんと同じように説明会中にお子さんを追いかけていたお母さんたちが、誰もいないことに気づきました。
母子分離ができない子どもを落とすなら何でうちだけ入れたんだろう…。 そういえば説明会の時、お子さんを追いかけてたお母さんたちは、非常にラフな服装だったことを思い出しました。
子どもの様子もしっかり見ているし…。まさか説明会の服装までチェックしていた!?
結局B君には、もっとのびのび遊べる幼稚園の方が合っていると思ったAさんは、併用してプレ通園をしていたのびのび系幼稚園にB君を入園させました。
Aさんからは、
「プレ幼稚園の説明会とはいえ、子どもや保護者の姿は見られていると考えた方がいいよ!」と言われました。
説明会、しかもプレだから適当でいいか! と思っている方は要注意かもしれません。その幼稚園の特色をリサーチした上で、参加する時の服装までも気を付けたほうがいいのかもと、つい勘ぐってしまった私でした。 ※あくまで個人の感想です (ファンファン福岡一般ライター)