#Me Too あの時言えなかったこと

出典:ファンファン福岡

セクハラ、パワハラ、マタハラ、国内外で今、いろんなハラスメントが話題になっています。 自分には気がつかないところで、加害者になっていないか、誰かを傷つけていないかと考えてしまいます。実は私にも嫌な思い出があります。直接なにかされたわけではありませんが。 #Me Too  少し騒ぎが収まったところで、思い出しました。 まだ私が20代の頃の話です。子どもがまだ小さかったその頃、子連れでいろんな勉強に行っていて、隔週2時間、半年間の講座を受講し、ある指導資格を取得する養成講座にも通っていました。 講座の受講生は10代の女子大生から60代の男性まで、幅広い年齢層で50人ほど。 その養成講座の一つに「表現」の講座がありました。「指導者となるには、人前で堂々と声が出せるのが大事」ということで、50人が数チームに分かれ、「バレーボール部」という設定での寸劇を演じ、その演じる様子をみなで観るというものでした。 役柄設定は、受講生はチームごとに、バレー部の部員と顧問コーチを演じます。 2つの場面設定がありました。 場面1)バレー部の最後の試合。 試合終了の笛と同時に、コーチに「わ〜」とチームで駆け寄って、台詞を言う。 場面2)最後の試合の帰り道。 コーチと先ほどの女子バレー部のキャプテンが二人きりで、車で帰ることになる。そしてコーチがキャプテンをラブホテルに誘ってくる。その時、どうする? 第1の設定は、まあ和気藹々と各チームが考えた発表が進み、何事もなく良かったのですが、問題は2番目の設定です。設定について説明を始めた男性講師が「こちらの設定は、私がコーチをするので、見本で誰かに演じてもらおうかな…。ではあなた」 一番前にたまたま座っていた私が、当てられてしまいました。  「そんな役は嫌、演じたくないです」と頭に浮かぶものの、養成講座のひとコマなので単位がかかっているので断れません。周りの楽しそうに受講している空気を消す訳にもいかず、気持ちを切り替えてはじめたものの…。 そのやりとりの時間は、当時の私には長くしつこく感じたのを覚えています。みなさんから笑いが聞こえても、嬉しくもなんとない。(子ども連れ受講をお願いして受講していた身でありながら)子どもが横で見ている前でというのも嫌でした。 なぜ、そんなことをしないといけないのか? 当時、受講生だった私には講座の目的がわからず、講座主催の関係者の方に聞いたことがあります。その男性講師の講座の狙いは、「きっと、恥ずかしさを捨てる。機転を利かせて即興で演じることだと思います」と言われましたが「であれば、そんな設定でなくともいいのでは」とお話ししました。とてもご本人には言えず、周りから言っていただけたらと願って、思い切っての質問でした。 その後、ある懇親会で、その講師の先生と一緒になりました。 お酒のせいもあったと思うのですが、 「お!あなたはバレー部キャプテンじゃないの。懐かしいね。キャプテンは子どもがいたよね。夜のほうは、実際はどうなの?どのくらい?どんな感じの…」 私は、苦笑し答えず、来たばかりでしたが、先にそっと帰りました。 帰り道、自分に大きな後悔でいっぱい。 子どもが小さかったので、夜に私が一人で出かける機会はなかなかなく、この夜は、家族に頼んで出ることができた懇親会でした。涙は、夫からの言葉が頭に響いていたのです。 「子どもを置いてまで出ないといけないものなら、仕方ないやろ」 なんで、懇親会なんか、出たんだろう。涙がこぼれていました。 翌日、講師の先生から電話があり、謝ってこられました。 「(お酒で)覚えていないけど、失礼なことを僕は何か言った気がして。なんと言ったかな?」と聞かれても、詳細のセリフを当時の私はとても口にすることができず、 「今後はもうしないので」と、話されるのを聞くだけで精いっぱいでした。 そして数年後、あの時の養成講座に偶然通りかかりました。その日は、同じ講師でした。 「コーチ!コーチのおかげで私たち勝つことができました!!」 「わ〜〜〜〜〜」 「さあ、では今度は、場面は、試合の帰り道の設定に変わります。コーチとキャプテンは車で二人になり、ラブホテルに…」 と聞こえてきました。 同じ先生、同じ題材で講座が進んでいる!? ことを知ります。 私が関係者に話したことは、役職ある講師の先生には、全く伝わってなかったのでした。 時は流れました。 もう今は、違う講座になっていることと信じたいです。 私のようなキャラでも、当時は表の声に上げることができませんでした。 ひょっとして似たようなやり取りが、未だに、もしあっていたらと思い、このコラムを書きました。 #Me Too そして私も、気がつかないところで、誰かを傷つけていない、気をつけていきたいと思います。

※情報は2018.5.14時点のものです

出典:なまはげみき

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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