胎内記憶って聞いたことありますか? お母さんのおなかの中にいる時の記憶のことですが、実は約3割の子どもが、この胎内記憶を持っているそうです。でも、この記憶は大きくなるにつれて消えていくのだとか。わたしも4人の子どもに、それぞれおなかの中にいた頃のことを聞いてみました。すると、長男は覚えていたんです!
お腹の中の出来事を覚えていた長男
長男が3歳になったばかりの頃の話です。 おなかの中の記憶について聞いてみたかったわたしは、長男が思ったことを伝えられる年齢になるまで、ずっと待っていました。
そして、3歳の誕生日を迎えた頃、お風呂に入りながら、長男に聞いてみたのです。
「ママのおなかの中にいる時、なにしてたの?」 すると長男はすぐに答えました。
長男「おなかの中でねてたよ。ときどき起きて、ふわふわ浮いて遊ぶの」
私「外の声は聞こえた?」
長男「うん。ママの声とか音楽が聞こえた」英語のCDとか、ソフロロジーのCDをよく聞かせていたので、それかも! 「おなかの中はどんなだった?」
長男「くらくてせまかったよ。でも、時々あかるくなるの。あったかくて気持ちよかったよ!」 うわ~!と感動しながらも、一般的な記憶かも、とちょっと疑っていたわたし。
私 「生まれてきた時のことは覚えてる?」
長男の胎内記憶とは
長男(ジェスチャーをしながら)「くる~っとまわって、頭からでてきたよ! そしたら、青い服の人がいて、手にチクってしたから、痛かった~」
出産の時、微弱陣痛になってしまったわたし。出てくるまでに2日もかかってしまった長男は、ストレスで弱っていたため、生まれてすぐに点滴をされたのです! そして、先生は青い手術着を着ていました! 長男の記憶と合ってるではないですか!
これには大感動し、本当に覚えているんだ~! とうれしくなりました。 長男もわたしの記憶と合っていたことがうれしかったようで、
「おなかの中に話しかけた?」
「ぼくが生まれるとき、大変だった?」といろいろ聞いてきました。
親子で生まれた時のことをふりかえって、とても幸せな気分になりました。 だけど、残念ながら、この話が聞けたのはたった1回だけでした。
ちがう話が聞けないかと、何度か聞いてみたのですが、
「おなかの中で縄跳びしてた」とか「本を読んでいた」とか、あとから付け加えたような話ばかり。高校生になった今では、そんな話をしたことすら覚えていません。
ちなみに他の兄弟にも、胎内記憶について聞いてみたのですが、聞くタイミングが悪かったのか、本当に覚えていなかったのか、作り話のような話しか聞けませんでした。
胎内記憶の話ができるのは、おしゃべりを始めた頃だけで、4歳になる頃には新しい記憶にぬりかえられて、忘れてしまうそうです。長男の貴重な胎内記憶を聞けたわたしは、本当にラッキーでした。
(ファンファンファン福岡一般ライター)