「豪華すぎる!」至上の印象派展に行くべき4つの理由<九州国立博物館>

19世紀のヨーロッパで活躍した巨匠の名画が展示される「至上の印象派展」。「絵のことはさっぱり…」「どう楽しんだらいいの?」。そんな方もこの記事を読めば、きっと足を運びたくなる同展の「見どころ」についてご紹介します。雨の多いこの時期に、屋内でしっとりと優雅なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

目次

理由その1 モネ、ファン・ゴッホ、ルノワール…豪華すぎる作家の競演!   最初で最後のチャンス!

ビュールレ・コレクションの展覧会が日本で開かれるのは、エミール・ゲオルク・ビュールレの生誕100年を記念して横浜で開かれた世界巡回展から27年ぶり。福岡では初めてになります。2008年の盗難事件をきっかけに、それまで保管・展示していたビュールレ・コレクションの美術館を閉館し、新館が増設されるチューリヒ美術館へ2020年、作品を移管することにしました。 移管完了までの間を利用して本展覧会が開かれているのですが、その後はこれほど大規模な作品数を日本で観ることができる日はないといっても過言ではないでしょう。 しかも福岡で観られる最初で最後の貴重な機会。逃す手はありません。

理由その2 たった一人が生涯を通して集めたコレクション 「半数が日本で初公開」

出典:ビュールレ・コレクション イメージ 日本初公開の作品 左上:ファン・ゴッホ「二人の農婦」、左中:ゴーギャン「贈りもの」左下:モネ「陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン」、右:ルノワール「泉」

ビュールレが集めた作品は約600点にも及びます。コレクションの数だけでなく、世界的に有名なクロード・モネ(1840−1926)、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853−1890)、ポール・ゴーギャン(1848−1903)、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841−1919)など、一級品がそろっています。今回は、これらの中から知名度・価値の高い64点を厳選して公開。 そして本稿では、絶対に見逃せない2つの傑作の見どころもお届けします。モネの「睡蓮の池 緑の反映」、ルノワールの「可愛いイレーヌ」これらの作品に込められた作者の思いを知れば、より親しみをもって鑑賞できますよ。

理由その3 写真撮影OK! 4メートル超のモネの大作「睡蓮の池、緑の反映」

出典:・モネ「睡蓮の池、緑の反映」 クロード・モネ「睡蓮の池、緑の反映」

モネは晩年、白内障と闘いながら睡蓮の池を主題にした絵画に励みます。パリの北西、ジヴェルニーで本格的な造園を始め、池に日本風の太鼓橋やしだれ柳を備えた「水の庭」を造りました。ここを舞台に200点以上の作品を描き、「睡蓮」シリーズができました。そして視力の悪化で制作が滞りながらも描き上げたのが、高さ2メートル、幅4メートル25センチの超大作「睡蓮の池、緑の反映」です。 これまでスイス国外で展示されたことが一度もない大作ですが、写真撮影もできる貴重な機会です。モネの圧巻の世界を堪能してください。  

理由その4 写真撮影OK! 西洋絵画の最高傑作の一つ、ルノワールの「可愛いイレーヌ」

出典:ピエール=オーギュスト・ルノワール「可愛いイレーヌ」

透き通るような白い肌に淡い水色のドレスを身にまとう幼い少女。ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」は、髪の毛やまつ毛の一本一本、淡く色づいた頬、ちらりと右目が覗く顔の絶妙な角度と、すべてが完璧に描かれており、西洋絵画の少女像でも最高傑作の一つといわれています。 モデルとなったイレーヌは、裕福なユダヤ人銀行家の長女で当時8歳でした。高額な報酬があったのか、イレーヌのことが気に入ったからなのかは定かではありませんが、ルノワールは普通、これほど細部にまでこだわって丁寧に描きません。こうした背景を紐解きながら見るのも絵画を楽しむポイントです。 実際に本物の作品を目にしてみたくなったのではないでしょうか。このほかにも、数々の名画が楽しめる展覧会です。作品一つ一つに込められた作家の思いや時代背景を考えながら観ていくと、また違った視点で作品を楽しめます。スイスに行かないと観られない作品ばかりですので、福岡でお目にかかれるこの機会に、九州国立博物館へ遊びに行ってみてください。

All images: ⓒFoundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn) <九州国立博物館 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション> ■会場:九州国立博物館(太宰府天満宮横) ■開催期間:2018年7月16日(月・祝)まで好評開催中 ■休館日:6月18日(月)、7月2日(月) ■開館時間 ・9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで) ・金曜日・土曜日【夜間開館】9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで) ■料金 ・一般 1,600円(1,400円)、高大生 900円(700円)、小中生 500円(300円)   ※( )内は夜間割引および団体料金。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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