新婚時代に、義両親にされて嫌だったこと。きっと誰しも「あの時は嫌だった…」と思い出す出来事があることでしょう。もしかしたら「あれも、これも嫌すぎて、義親と疎遠」なんて人もいるかもしれません。友人は、大型連休が近づく度に、嫌な思い出が蘇ります。何が起きたのでしょう?
新婚早々、不運に見舞われた友人の話
彼女が、結婚して住み始めたのは、賃貸マンションでした。2LDKと手狭ながらも、はじめての二人暮らしは、ワクワクと楽しいものです。結婚後、はじめての連休はゴールデンウィーク。夫婦二人で、旅行に行こうかと、旅行の計画を立てていたら、突然、義親から連絡がありました。
「今度の連休は、お前達、夫婦のところに遊びに行くから、泊めておくれ」 旦那の義親は、車で1時間半ほどの、近隣の他県に住んでいました。まず日帰りで遊びに来てもらうことを提案しましたが、即却下。往復で3時間。たしかに年配の義親が、運転して日帰りするのは、大変かもしれません。
けれど、二人暮らしのマンションは、本当に手狭で、人を泊めるスペースがないのです。リビングと寝室のほかに、もう一部屋ありましたが、ウォーキングクローゼットがわりに使っていて、二人分の衣類や荷物が占拠しています。そもそも、お客様用の寝具もありません。
「家の近くにホテルがあります。部屋を取りますから、そちらに泊まってください」と伝えても、
「ゴールデンウィーク中だから、高いんでしょ?そんなのもったいないわよ!」と、義親は首を縦に振りません。
「今のマンションは、収納も少なくて、お客様用の寝具をしまう場所がないのです。寝具のレンタルをしても、二人分の布団を敷く場所がありません。これから二人で頑張って働いて、マイホームを購入したら、お父様お母様に泊まってもらえるようにしますので…」そんな風に提案しても、義親は
「狭いなんていいのいいの!なんとかするから!」の一点張り。
義両親の行動に憤慨!
旦那は
「うちの親は、言い出したら聞かないんだよ。息子夫婦の家は、自分の家みたいに思っているんだから。こっちが『狭い!』と言っても、話を聞かないんだから、本当にあのウォーキングクローゼット状態の部屋に泊まらせたらいいんだよ」なんて、投げやりな返事で、まったく頼りになりません。
結局、話は平行線のまま、義親はゴールデンウィークに遊びに行くと譲らないので、彼女は、せっせと部屋を片づけました。ウォーキングクローゼット状態の部屋から、衣類や荷物を運び出して、寝室に移動させました。 そして、ゴールデンウィーク初日。なんと布団2組をもって、義親は現れたのです。
「車の中に、布団があるから運んで頂戴!」そう言いながら、ずかずかと部屋に入ってきた義親は、
「狭いわねぇ」と二人の新居をディスり、ウォーキングクローゼットだった部屋に、布団と荷物を置かせました。義親が、どっかりとリビングのソファーに座り、一息ついていたその時、キャンキャンと鳴き声が聞こえました。
まさか…!そう、義親は、ペットの愛犬を連れてきていたのです。 友人は慌てて、
「ここはペット不可マンションなので、ペットは困ります」と伝えても、義親は平然と
「ばれなかったら大丈夫よ〜。この子は、家族も同然だから、留守番なんて可哀想でしょ」と、聞く耳をもちません。 結局、義親は、2泊3日も宿泊して、
「狭かったわ〜、よく暮らせるわね」なんて失礼な言葉を残して帰宅しました。
この悲劇があったのは、友人が新婚だった8年前の話。それから彼女には、一人息子が出来て、新婚当初よりもずっと広くてキレイなマンションを購入しました。その新しいマンションには、義親を招待してお茶をする…ということはありますが、新婚当初のように義親を泊まらせたことはありません。もちろん、ペットも厳禁です。
「そこまで息子宅に泊まりたいのか…私は絶対に、息子くんが独り立ちしても泊まらないわ!」そんな風に、友人は愚痴るのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)