なかなか屋根が開かないヤフオクドームの謎とは・・・
屋根のないスタジアムへのあこがれ
本拠地を関西から福岡へ移転し、今や日本を代表する強豪チームとなった福岡ソフトバンクホークス。ホームゲームを行うヤフオク!ドームは日本発の開閉式屋根を持つドームとして、ホークスとともに福岡人の誇りとなっています。 さて、連続日本一を狙えるくらい強くなったチーム、そして次々と新しいエンターテインメントを生み出し世界最大級の大型ビジョンを持つヤフオク!ドーム。これ以上何を望むのかと言われそうですが、ファンの欲求というのはどんどんエスカレートするものですね。 横浜スタジアムや甲子園球場のような開放的なスタジアム、そして天然芝球場が欲しい!と真剣に思うようになってきました。 特に今季開始前に大好きだったムネリンがチームを離れてしまう事態になってしまい、「やっぱ人工芝は選手にとって負担が大きいんじゃね?」と考えてしまいます。せめて晴れてる日は屋根を開けて天然芝を養生することは無理なのかとも思うようになってしまいました。贅沢ですね…。
なかなか開かないドームの屋根
さて、そんなヤフオク!ドームですが、開閉式の屋根とはいえなかなか開くことがありません。天気のいい日だと勝利の花火の後に開くことはありますが、試合中に開くのは年に数回あるルーフオープンデーだけ。個人的にこのルーフオープンデーが大好きで、開放的な雰囲気と海からの心地よい風を受けながらビールを飲むのが快感となっています。 とはいえ、年に数回だけしか開かないのであれば、なぜわざわざ開閉式にしたのでしょうか。 一時期、「ドームの屋根が開かないのはコストがかかるから」という説が広まりました。なのでコスト節約のために屋根を開けないのだとか。
屋根が開かないのはコストのためだけではない!
もちろん、屋根の開閉にはコストがかかるというのは事実です。1回の開閉でもろもろ含めて100万程度かかるとか。 とはいうものの、今やホークスは球団単体でも黒字になる程利益が出ています。選手の年俸も高く、12球団の中ではお金がある方の球団です。100万円程度のコストを惜しんでいるとは思えません。 ドームの屋根が開かないのは、実は騒音や日光といったコスト以外の理由が大きいようです。 まず騒音。ドームの近くには国立病院機構九州医療センターがあり、あまり大きな音が出せません。またホースクタウン跡地には今後マンション建設予定などもあり、騒音問題には一層配慮しなければならなくなりますね。 次に日光。夏場になると陽が高くなるため、グラウンドでのプレーに影響が出るほどまぶしいようです。守備位置によって屋根の陰に隠れたり出て来たりするため非常に守りにくく、選手からはあまり歓迎されないのだとか。 こういうもろもろの理由があり、基本的にドームの屋根は閉まったままなんです。せっかくの開閉式なのに残念だなあと思ってしまいますが、仕方ないですね。