お小遣いでお金の勉強!金額や渡すタイミングを工夫してみよう

 子どもにお小遣いをどのように渡すべきか、悩ましいですよね。今回はファイナンシャルプランナーの川畑が、お小遣いの金額や渡すタイミングのポイントを整理して解説します。子どもに早いうちから金融の勉強をして欲しい! と願う方はぜひ参考にしてみてください。

目次

お小遣いは「報酬」定額部分とボーナス部分を組み合わせてみよう

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 子どもにお金の勉強をしてもらう上で、まずは「どうしたらお小遣いをもらえるのか」という部分を理解してもらいましょう。そのために、大人が仕事の対価として給与やボーナスを受け取るように、お小遣いも「報酬」としての面を持たせてみるのはどうでしょうか。

 例えば毎月一定額のお小遣いを渡しつつ、頼まれごとをこなしたときや、自分で決めた目標を達成できたときは追加でお小遣いがもらえる仕組みにするという方法があります。

 「お金のため」という考えに疑問があるかもしれませんが、家族からの「ありがとう」「よく頑張った」という言葉を必ずセットにすることで、子どもの自己肯定感を高める効果も期待できます。誰だって褒められると嬉しいですし、人から頼まれたことや自分で決めた目標がクリアできると気持ち良いですよね。

お小遣いで一定額を超えた部分は積み立てるという考えもアリ

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 たくさんお手伝いなどを頑張ったとはいえ、際限なくお小遣いを渡して良いのか… と考えてしまうこともあるでしょう。

 その場合、毎月のお小遣いの金額には制限を設け、それを上回る部分は子どもの口座に入金するという手段もあります。子どもとしては好き勝手に使うことはできなくなりますが、自分が所持しているお金は通帳等などで見ることができます。もしかすると、来月はもっと多く貯めようという意識が芽生えるかもしれません。

 貯まったお金は、例えば来年の誕生日に使えるという決まりにしたり、遠方へ進学が決まったときなどの資金として使えるという約束にしておけば良いでしょう。

いくら渡すべきか迷ったら? お小遣いの平均額を紹介

 お小遣いの金額をいくらに設定すべきか迷うこともあると思います。以下に金融広報中央委員会が実施した2015年度の「子どものくらしとお金に関する調査」の結果をまとめてみました。

小学生 月に一度もらっている場合

ファンファン福岡編集部

※最頻値は、最も多く回答された値。中央値は、回答金額を多い順に並べた場合に中位(真ん中)に位置する値

小学生「ときどき」もらっている場合

ファンファン福岡編集部

(※子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査 【図表5】小学生のおこづかい額 抜粋|参照元:https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf

中学生・高校生

(※子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査 【図表6】中学生、高校生の1か月のおこづかい額 抜粋|参照元:https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf

 お小遣いは、子どもが中学生以上になったタイミングで本格的に渡し始める家庭も多いと考えられます。子どもの行動範囲の広がりに合わせて、金額を増やしていくのが良いかもしれませんね。

金融リテラシー向上のためにもお小遣い制度を有効活用しよう

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 お小遣いはただ渡すだけではなく、そのプロセスを子どもに意識してもらうことで、金融リテラシーの向上が期待できます。

 子どもにとっても、自分で目標を決めて達成に向けて頑張ることは、長期的にみればお小遣い以上の価値があることでしょう。お小遣いをもらうと同時に使ってしまう可能性もありますが、積み立ての仕組みを利用することで未来のお金の使い方についても考える機会ができます。

 難しいことをする必要はなく、お金以外でも少しハッピーになるようなお小遣い制度を作ってみてくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター/川畑彩花)

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