九州国立博物館が考古好き女子のために発足した「きゅーはく女子考古部」。毎月1回のペースで活動している4期生の3回目の活動となる今回は、弥生時代の米作りには欠かせない石包丁づくりに挑戦しました。
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■石包丁とは 石包丁とは、稲穂を摘み取るときに使う刃物状の磨製石器です。「包丁」といっても、現在のように肉や魚、野菜などを調理するときに使うものではなく、イネの穂を摘み取るための道具として使っていたようです。また、当時はいまのように同じ収穫時期というわけではなく、さまざまな品種がバラバラに収穫時期を迎えていたので、熟した穂だけを選別して刈り取っていたのだろうと考えられています。 ※九州国立博物館の文化交流展示室には「石製穂摘具」という名前で展示されていますので、ぜひ見学してイメージを膨らませてみてください。 ■石包丁の作り方 弥生時代の人たちと同じような手法ではとても無理ですが、文明の利器を活用しながら石包丁づくりに挑戦。 石包丁の未製品が多く出土している(福岡県内の)遺跡付近の河原には、材料となる輝緑凝灰岩があるということで、さっそく拾いに行きました。
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採取した石をうすく割り、この中から石包丁にぴったりの素材を選びます。
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選んだあとは、かなづちの平らな方で端を叩き、それらしい形にしていきます。弥生時代の石包丁は、穴に紐を通して指にかけて使っていたそうなので、紐を通すための穴もあけます。これが結構大変・・・。
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電動ドリルも駆使しながらやっと穴をあけることができたのですが、当時の人たちは一体何時間かかって包丁づくりに励んでいたのでしょうか。。。苦労しながらやっと貫通した石包丁がこちら!
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その後は、石の厚みを5~7mm程度になるまで研磨剤などを使って削ります。
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最後は砥石で磨き、穴に紐を通して完成!
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当時、どんな使われ方をしていたのかを理解するため、実際に稲穂を摘んでみました。
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なるほど・・・。こんな感じで使っていたんですね。 石包丁づくりは決して簡単なものではありませんでしたが、道具のありがたさを感じたいい機会となりました。 次回の活動では、毎年恒例の貫頭衣作りに挑戦します。お楽しみに!