お母さま方からよくいただく“絵本の読み聞かせについての質問”をご紹介しています。
今回は仕掛け絵本について。 おもちゃと違って絵本には動きが少ないため、なかなか興味を示さない子どももいますね。 そんなときに、“変わり種”として「しかけ絵本」を見せてあげるのはいいと思います。
仕掛けが理解できる2歳以降から 必ず子ども自身が触りたがるようになるので、力加減がわからず思い切り引っぱって、しかけが壊れてしまった、などということが起こりえます。 2歳以降、「そうっとね」「引っぱるのはここまでだよ」などの言葉の意味を理解し、手先の使い方がある程度コントロールできるようになってからのほうが望ましいかもしれません。 穴や質感があるシンプルなものからスタート(絵本『はらぺこあおむし』) しかけ絵本と聞くと、「飛び出す絵本」を思い出しがちですが、穴が開いているだけのものや、触ってその質感を楽しむシンプルなしかけ絵本もありますので、まずはそれらを選んでみてもいいですね。
例えば、おなじみの『はらぺこあおむし』も、ページに穴があいています。 あおむしになった気分で、親子で食べものを「むしゃむしゃ」と食べる真似をしながら楽しく読むことができます。 親も一緒に仕掛け絵本を楽しむ(絵本『サファリ』、『きょうのおやつは』) また、ページをめくる動きを利用した技術(「フォティキュラ―技術」というそうですが)で、写真の動物などが本当に走っているかのように見える、大人にも楽しいしかけ絵本もあります。
『サファリ』は動くことがはっきりと見えるので、1歳を過ぎた頃から興味を示してくれます。 他には鏡の不思議を使った絵本もあります。こちら『きょうのおやつは』も、なかなかのリアリティーで大人も楽しめます。
最初からおうちにしかけ絵本だけズラリ――とすると、通常の絵本が物足りなく感じてしまう可能性もあるので、あくまでも絵本への興味を引き出すアイテム、ちょっと気分を変えるときのアイテムとして活用してみてください。