福岡の地名「筥崎」と「箱崎」 どっちの漢字が正しいの?

福岡に秋の訪れを告げる放生会で有名な神社「筥崎宮」が福岡市東区箱崎にあります。勝運の神様としても知られ、我らが福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡など、プロスポーツチームが必勝祈願に訪れることでも有名ですね。

出典:ファンファン福岡

この筥崎宮を中心に、箱崎地区は古くから門前町として発展してきました。 ただ、この地区を散策してみると、頭の中に「????」がたくさん浮かぶことはないでしょうか。 それは… 地名は「箱崎」、神社は「筥崎」。最寄りの地下鉄駅名は「箱崎宮前駅」でも、街中にかかる看板を見ると、「筥崎」「箱崎」が入り乱れています。 「ハコザキってどっちを書けば正解なの?何が違うの?」 と言いたくなってしまいます。まさに迷宮の箱ならぬ「ハコ」の迷宮です。 では、この違いは何なのでしょうか。 いきなり結論から言ってしまえば、「お宮と地名で書き分ける」というのが一般的なようです。 それはなぜかというと、筥崎宮の神様を敬っている気持ちの表れなのです。 お宮の「筥」と同じ字を使うのは気が引けるということで、地名などに正字に用いることははばかられてきたとされています。 つまり、地名である箱崎は、お宮である筥崎から由来している、ということになります。 筥崎宮は、日本三大八幡宮の一つとされています。その歴史は古く、創建は平安時代である921年(延喜21年)です。 神功皇后が応神天皇を出産した時の胞衣を筥に納めて埋めた、または、仏教三学の書物を筥崎に納めて埋めたことから、その名前がついたとされています。 そして、祭神の1人である応神天皇は武神であるため、戦国武将から崇敬されていたのです。 このように親しまれ、尊敬されてきた筥崎宮であるからこその漢字の使い分けとなっているようですが、看板などを見たところ、厳密に運用されているかというと、そうでもないようですね。

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