“演劇漫画”といえば、これ! 2016年に連載40周年を迎えた人気作「ガラスの仮面」をご存じの方は多いことでしょう。同作の世界観を余すことなく伝える「ガラスの仮面展」が2019年1月7日(月)まで、博多阪急(福岡市博多区)で開催中です。オープニングには、作者の美内すずえさんも来場され展示内容や作品について大いに語ってくれました。その様子をお伝えします。
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会場に入るやいなや、作品の名シーン、名ぜいりふをピックアップした映像が目に飛び込んできます。物語のヒロイン、北島マヤが芝居にのめり込んでいる場面をはじめ、どれもインパクトの強さが半端ではありません。
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こちらは、主要な登場人物の相関図。名前は書いてありませんが、ファンにはおなじみのキャラクターばかりですね。
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今回すばらしいのは、漫画の生原稿がふんだんに展示してある点です。特に貴重な連載当初の原稿やカラー原稿には目が釘付けに。作者が作品に込めたエネルギーが、コマからほとばしっています。アツさが伝わってくるのです!
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一方、名物の「白目」をテーマにしたコーナーも(笑)。茶目っ気もたっぷりです。
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「北島マヤは、私が10歳の時に見た映画『王将』の主人公、将棋指しの坂田三吉がモデルなんですよ」と美内先生。将棋の才能はすごいけれど、それ以外はからっきしダメ。そんな人物を演劇で描いてみようと考えたのだと教えてくれました。 さらに好きな場面について「マヤが一人舞台『ジーナと5つの青い壺』でアクシデントに見舞われたときに『1%でも可能性があるのならやりたい』というシーンです。それを書いていて、自分でも『そうだよな、どんなこともあきらめず、やらないよりもやった方がいい』とすごく腑に落ちたんです」。
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気になるのは今後の展開です。「24歳から連載を始め、こんなに長く続けるとは思ってもみませんでした。実は30年ほど前からラストシーンは決めているんですよ。でも、そこになかなかたどり着かない。脱線が多くて(笑)。ストーリーは、これからますますヒートアップしますので楽しみにしていてください。私も元気で書いていくので、皆さんもどうか健康に気を付けて読んでくださいね」。
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ところで先生、マヤと“紫のバラの人”との関係はどうなるのでしょう? 「それを言ったら、ねえ。お楽しみがなくなります(笑)。でも期待していてください、と言っておきますね」。マヤに対して“赤にも青にもなれない中途半端な存在”という意味もあって紫のバラを送り続けながら、マヤを支える“紫のバラの人”。会場の2人のコーナーは、とってもロマンチックな空間になっていますので、ぜひともお楽しみに。
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他にも『紅天女』コーナー、アイデアノート展示など、充実した内容に大満足。
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グッズも、場外も作品の世界観にあふれていました。グッズもアイデア満載で、思わず手に取ってしまいます。
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全てにおいて、じっくり見入ってしまうこと間違いなしです。時間に余裕を持って足を運ばれることをオススメします。 ガラスの仮面展 日時:~2019年1月7日(月) 10:00~20:00(入場19:30まで) ※最終日は17:00閉場 場所:博多阪急8階催場(福岡市博多区博多駅中央街1-1) 料金:一般900円、高大生700円、中学生以下無料 問い合わせ:博多阪急 電話:092-461-1381