息子が生後8カ月の頃、これまでモリモリ食べていた離乳食をほとんど食べなくなりました。離乳食を始めた頃は順調だったので、急に食べなくなり私は大変気に病んでいました。そんな時、義母から「遊びにおいで」と誘われて訪問することにしたのですが…。
食べない孫に驚く義母
義実家は車で約1時間の距離です。その日は泊まる予定にしていました。
到着した後、早速息子の離乳食を作り。ところが自宅と違う環境のせいか、いつも以上に離乳食に興味がない息子…。
息子の隣には義母が座り、息子の様子をジロジロと見ています。
「なぜこんなに食べようとしないの？」と怪訝そうな顔で義母が質問…。
最近食べなくなってしまったこと、自宅ではもう少し食べようとする素振りはある、と説明したところ
「だってまずそうな離乳食だもの！ これじゃあ食欲もなくなるわ！」と言われました。その言葉に、私は衝撃を受けました。
気まずい… 義母が作った離乳食は食べるのか！？
そして義母は台所に行くと、息子の離乳食を作り始めたのです。
うどんを作ってくれたのですが、息子は食べようとしません。義母は苛ついた様子で
「食べて！」と強引に息子の口にうどんを入れようとしました。
すると息子は、うどんの器を手ではねのけ、器はテーブルから落ちてしまいました。私は気まずくて義母の顔をまともに見られず、急いで片付けます。
息子は、おもちゃで遊び始め、もう離乳食を食べる雰囲気ではなくなってしまいました。
義母はしばらくすると口を開き
「今日はご飯を食べたい気分じゃなかったのね！」と笑いながら息子に言います。義母が笑っていたので、機嫌を損ねたわけではないのだなと安心していたのですが…。
離乳食を食べないのは私のせい？
その日は義実家に泊まり、翌朝も息子は全く離乳食を食べようとしません。
その様子を見ていた義母が突然
「あの子が離乳食を食べないのはあなたのせいよ！」と真顔で言ってきたのです。昨日に引き続き、義母の発言に驚く私。
義母は
「今日も昨日も、あなたの作った離乳食を見たけどまずそうだし、私の作ったうどんを食べなかったのは、『ご飯はまずい』と思い込んでいるからだと思うのよ。孫が本当に可哀想」と続けました。
私は悔しくても、何も言い返すことができませんでした。義母と比べたら、私の料理は未熟な上、確かにおいしくないのかもしれません。
しかし、私は義母の言葉にとても傷つきました。
夫にも相談しましたが、笑いながら
「母さんは悪気はないんだから許してやってくれよ！」 と言って、私の話しを取り合ってくれませんでした。
義母の性格を受け入れよう
もしかしたら夫の言う通り、義母は何でも悪気なく口にしてしまうタイプなのかもしれません。思い返せば、過去にも思ったことをすぐに口に出してしまう傾向がありました。
私はこれからも義母と家族として付き合っていくために、義母の性格を受け入れることにしました。そして、自分の心を強く持ち、「これからは義母に何を言われても負けない！」と心に誓ったのです。
息子が離乳食を食べないのは、そういう時期だと割り切って、私が今よりもおおらかな気持ちになれば、自然と息子の食が進む可能性もあるのかもしれないと信じました。
あれから6年。現在、息子は小学生になりました。今では、小食だったことが嘘のように食欲旺盛です！
離乳食を食べない時期は焦りましたが、それも懐かしい思い出となりました。いつか食べるときが来ると信じて良かったと、今では思っています。
（ファンファン福岡公式ライター / kannzaki）
