就職、入学、転居、人事異動…。この春から新生活が始まる皆さんに向けて、スターフライヤー(北九州市)で“おもてなしNo.1”の客室乗務員(CA)に選ばれた西山淳さんが「新生活のヒント」をお届けします。
フライト2 “気付く力”を身に付けて
私はCAの教育も担当していますが、その際「周りの人の小さな変化に気付いていますか」と問いかけるようにしています。変化に“気付く力”が、よいコミュニケーションやサービスの鍵になると思うからです。 新人の頃は、周囲に気を配れず失敗したことも多々ありました。目の前の接客に集中するあまり、横で目を覚ましたお客さまの動きに気付かず、トマトジュースをこぼしてしまったこともあります。周囲に広く目を向けることの大切さを痛感しました。
天気の変化にも気を付けるようにしています。雨の日は搭乗口付近に雨のしずくが入ってしまうことがあります。「今日は雨が降っているな」と思ったら、お客さまが滑らないようにしずくを拭くようにしています。小さな気付きが、思いやりや気配りにつながります。 気付く力を養うには、生身の感覚を大切にしてください。スマ−トフォンがあればコミュニケーションも情報収集も簡単にできる時代ですが、ぜひ自分の感覚をフル活用してみてください。 ポイント ★周りの変化に目を向けよう ★視野を広げることが大切 ★生身の感覚をフル活用して プロフィル 西山淳さん 1980年生まれ。宮崎市出身。外資系航空会社を経て、2010年スターフライヤー入社。客室乗務員(CA)として勤務し、現在は主にCAの教育を担当。CAの“おもてなしNo.1”を決める社内「ホスピタリティ総選挙」(11、12年開催)で連続1位に選ばれた。 ※西山淳さんは、福岡市・天神のエルガーラホールで3月31日(日)にある「ファンファン福岡フェスティバル」で講演します。