かかりつけの病院が開いていない夜間や休日に子どもが急病やケガをした時に頼りになるのが、子ども医療電話相談「♯8000」。しかし、急な病気やケガに遭うのは大人も一緒。わが家の夫が夜中に突然倒れ、恐怖と不安でテンパる私の強い味方になったのが「♯7119」です。どんな番号か知っていますか?
救急電話相談「♯7119」
子ども向けの「♯8000」は、小児科医師や看護師が、今すぐの受診の必要性や応急処置などを電話でアドバイスしてくれるもので、その存在を知っているママパパは多いかと思います。
同様に、一般的な救急電話相談「♯7119」も同様に、看護師ら専門の相談員が救急車や受診の必要性などをアドバイスしてくれます。
風呂上がりに気を失った夫
寒冷前線が日本列島を襲った極寒の深夜11時すぎ。浴室の方から響いたバタン!! という大きな音に驚きました。様子を見に行くと、風呂上りの夫が脱衣所で気を失って倒れていたのです。
慌てて脈を測るとしっかりと確認でき、頰を何回かパチンとたたくと10秒ほどで目を覚ましました。当の本人は倒れたことを覚えていない様子。
泣きそうな顔をして心配している私を見て、
「何があったの?」とあっけにとられた顔をしていました。頭を打ったようで痛みがあるようですが、心配させまいと思ったのか、
「寝れば痛みはひくから大丈夫」と平然を装われました。
けれど、こちらとしては、「もし打ちどころが悪かったら…」と心配と恐怖で眠れる気がしません。
夜間受診を迷っていたら
慌ててネットで検索した救急電話相談「♯7119」に電話をかけ、電話口の看護師さんに夫の倒れた状況を説明。最初はテンパってしまい、しどろもどろにしか状況を話せませんでした。
それでも看護師さんが細かく状況を尋ねてくれたおかげで、自分の中でも倒れた時の状況を整理し把握することができました。おそらく、温まった浴室内とキンキンに冷えた脱衣所の急激な温度差によって血圧が大きく変動するヒートショックを起こしたのだろうということでした。
頭を打って痛みを訴えているのは気になるので、夜間診療を受診したほうがよいとの助言をもらい、自宅から近い夜間救急外来の病院を数件教えてもらいました。
冷静さを取り戻し
最近は、頻繁に軽傷で夜間救急外来が受診する「コンビニ受診」が増えていることが問題となっていますが、病院への電話口で「♯7119でこの病院を教えてもらいました」と伝えると、スムーズに対応してくれました。
心臓バクバクだった私も、アドバイスのおかげで冷静さを取り戻しており、落ち着いて病状を伝えることができました。夫は頭部のCTを撮りましたが、異常なし。ただのたんこぶだと分かり、2人で一安心。その後はぐっすりと眠ることができました。
今では「#8000」と合わせてスマートフォンの電話帳に番号を登録し、夫にも登録をお願いしました。家族に何かあった時に備えたお守りのような存在になっています。
(ファンファン福岡一般ライター)