「僕は2番目に生まれたかった」長男の本心を知って悔恨の涙

 2人目の子どもの育児で何が大変だった?という話になると必ず出てくるのが上の子の赤ちゃん返り。赤ちゃんのお世話で疲弊しているところに、さらに赤ちゃん返りの上の子の相手…本当に大変ですよね。わが家の場合、長男の赤ちゃん返りはかなり遅れてやってきました。その理由を反省の念を込めてご紹介します

 わが家の次男は予定よりずいぶん早く生まれた早産児。体も小さく、呼吸も自分でできないような状態だったため、生まれてから何カ月もNICU(新生児集中治療管理室)に入院していました。    次男の入院期間中は、私は当時1歳だった長男を託児所に預けて毎日のようにNICUに通い、帰ってからは長男の世話やたまった家事をこなしていました。その合間を縫って2時間ごとの搾乳も行っていたため、休む暇はほとんどありません。    精神的にも身体的にもすり減っていくような毎日。当然、長男とゆっくり向き合う余裕なんてありませんでした。しかし家族で次男の病院に行った時だけは話は別。NICUには長男は入れないため、夫婦交互に次男に面会して、その間に片方が病院のロビーや中庭で長男を遊ばせていました。    「今は、こんな状況だけど、次男が退院したら家族みんなで過ごせるからね」  「おうちでもゆっくりと遊べるようになるんだよ」  そんな風に長男に声をかけながら、自分に言い聞かせていた私ですが、現実はなかなかうまくいきませんでした。    退院してからも、家庭での医療的ケアや授乳、通院、時には入院と、24時間体制で手のかかる次男。母親である私にしかできないお世話が多いこともあり、自宅でもほぼ次男にかかりきりという状態が続きました。    その間の長男は割と淡々としていて、目立った赤ちゃん返りもなく「いい子」だったので、私は「長男は、分かってくれているんだな」と、なんとなく安心してしまっていたのです。    でも、それから2年くらいたったある夜のこと。2人を寝かしつけていた時に長男が私にぽつんと言いました。  「僕は2番目に生まれたかった」

出典:acworksさんによる写真ACからの写真

 私は、次男への嫉妬かな…? と思いつつ、「どうして?」と尋ねてみました。すると長男は「僕が弟だったら、お母さんは僕の方を向いて寝てくれるんでしょう」と。その言葉を聞いた私は、長男にどれほど寂しい思いをさせていたのかと、胸をえぐられるような思いでした。  「ごめんね。いつも反対向いて寝てたから寂しかったよね。今日はお兄ちゃんの方を向いて寝るよ」と抱きしめると、長男はしゃくりあげて泣きだしました。  「僕は病気でもいいから、弟になりたかった。だって、弟の方がいっぱいギューしてもらえるもん」  この時、私はやっと気が付きました。長男は赤ちゃん返りをしなかったのではなく、できなかったのだと。ずっとずっと我慢していたんだと。長男は私に甘えたくても甘えられずにいたのです。  「気づいてあげられなくて、本当にごめんね」  私も涙をボロボロ流しながら、長男に何度も謝りました。その夜は2人でたくさん泣いて、そのまま泣きつかれて眠ってしまいました。  その日以来、できるだけ長男には言葉やスキンシップでたくさん愛情を伝えるようにしています。  長男も「甘えていいんだ」と安心してくれたのか、以前よりわがままを言ったり、べったりと甘えてきたりするようになりました。いわゆる「赤ちゃん返り」というものかもしれません。     確かに大変ですが、あの時長男が本心をぶつけてくれたことに感謝したいと思います。 (ファンファン福岡一般ライター)

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