小学校3年生に学年が上がったわが家の息子。自転車に乗って友達の家へ遊びに行くなど、ますます活発になりました。宿題より遊ぶことが優先になってしまう息子に喝をいれるものの、全く聞いてくれません。ところがある習い事を始めた途端、人が変わったように宿題に取り組むようになったんです。
宿題をやらない息子にイライラ
新3年生になった息子は、教科も増え、ますます勉強が忙しくなりました。宿題の量も少しずつ増えているのに、やる気が全くありません。さらに
「友達と遊ぶ約束をしているから!」と言って、家を飛び出す始末。私はいつも
「宿題をしてから遊びなさい!」と口酸っぱく言うのですが、全く聞く耳を持ちません。
友達と遊ばない時は、学校から帰ってすぐにゲームを始めます。そんな姿を見て、ため息が出るばかり。親に「しなさい」と言われて宿題をする、子どもの嫌な気持ちも分かります。しかし宿題をしてから遊ぶ習慣をつけさせたい私は、どうすれば息子のやる気を引き出せるのか、悩むばかりでした。
いざ宿題をやり始めると「分からない」を連発
遊んで帰ってきた息子を、椅子に座らせるのも四苦八苦です。いまだにジッと椅子に座ることが苦手な息子は、なんとか宿題をやり始めたと思いきや
「分からない!」の連発。ひどい時には、かんしゃくを起こして鉛筆を投げ飛ばします。怒っても宿題は終わらないと息子に伝えるのですが、気持ちを抑えることが難しい様子。
宿題が分からない理由のほとんどが、問題の意味が理解できないことです。文章を読むのが苦手な息子。意味が分からないなら
「お母さん教えて」と言えばいいのに、それさえも言ってくれない息子にイライラが募るばかりでした。
習い事で起きた変化とは?
宿題が苦手な息子ですが、突然
「バレーボールクラブに入りたい」と言ってきました。やるべきこともしない息子が、バレーボールなんて続けられないと思いました。さらに宿題をする時間も限られてきます。しかし今まで自分からやりたいと言ってきたことは一度もなかったため、続けられるかどうかはさておき、とりあえず始めてみることにしました。
バレーボールが始まるのは午後6時から。クラブ後の帰宅時間は遅くなるため、クラブに行く前、学校から帰ってすぐに宿題をやる必要があります。なかなか宿題をやらない息子が、バレーボール前に宿題をやり切れるのでしょうか…。
正直無理だろうと諦めていたのですが、想像もしなかった展開になったのです。 「〇時までに宿題を終わらさなければバレーに間に合わない!」という気持ちが芽生えたのか、学校から帰るとすぐに宿題をやり始めるようになりました。今まで見たことのない集中力を見せる息子に、私の目は点に。180度違う姿にあぜんとしました。
やらざるを得ない状況になると、人間やる気が出るのかもしれませんね。意外な成長を見せてくれた習い事に感謝するのでした。
(ファンファン福岡公式ライター)