双子の子どもたちが小学2年生になったときから、私はアルバイトを始めました。夏休みもアルバイトがあるので、昼間は小学校にある学童に預けようと思っていました。 子どもたちが通う小学校の学童は、プレハブのような小さな建物なのですが、夏休みはその小さな建物に100人以上の子どもが集まります。子どもは夏休みが始まってから数日間学童に行っただけで、そのギュウギュウ詰めの状態を拒否。学童に行くのを嫌がるようになりました。
子どもたちがあまりにも嫌がるので、仕方なく自宅でお留守番させることにしました。私の両親が自宅から歩いて5分ほどの距離に住んでいるため、私のアルバイトが休みの日と、両親の仕事が休みの日を子守のローテーションとして組み、それ以外は2人で過ごしてもらうことにしました。 普段私のアルバイト時間は午前9時~午後4時まででしたが、事情を説明して午前9時~午後2時という短いシフトに変更してもらいました。子どもをお留守番させる5時間、どうやったら子どもが飽きず、極力危険がないように過ごせるかを考え、細かい時間割を毎日作ることにしました。 子どもたちには「ママ学校」と称して、学校での時間割と同じく、私が決めたスケジュールを守ってもらうことにしました。子どもたちはそのアイデアに大賛成。自分たちだけで開校する「ママ学校」が楽しみで仕方がない様子でした。
時間割や内容は次のような感じです。「10時から10時20分までは座ってテレビを見る、そのあと10時35分までお部屋の片づけをする」「隣の部屋でお絵かきをする」「ラジオ体操をする」「お昼ご飯を食べる」など。同じ姿勢になり続けないように、細かい予定を組みました。お昼ご飯中に何かあったら怖いので、子どもたちがお昼ご飯を食べている間に帰宅できるように、スケジュールを工夫しました。
ママ学校の中でも特に好評だったのが、「ママノート」の時間です。自由帳全てに「ママからの宿題」として課題を書き込み、「13時30分からママノート1~5ページをする」など指示をしておきました。 ママノートの課題は「理想のお弁当を書こう」や、学校で習った簡単な算数の問題、イラストを描いておいて、子どもたちにセリフを考えてもらうなど、楽しく取り組めるように作りました。双子なので同じものを2冊作るのがかなり大変でしたが、子どもたちは、ママノートをしている間は、ママの存在を感じることができていたようです。 毎日の準備は大変でしたが、おかげでお留守番中も何事もなく、楽しく乗り切ってくれました。子どもの喜ぶ姿を見ることができて、私としても大満足な夏休みのママ学校でした。