フォー(米粉麺)を柱に、中華点心やデザート、中国茶が楽しめるフォー専門店「マグフォー」(福岡市中央区大名)。城南区別府で評判だったアジアンカフェ「マグノリアンカフェ」が移転し、店名も新たに9月にお目見えしました。
「マグノリアとは木蓮のことで、中国語では木蘭といいます。私が仕事でよく滞在していた中国・上海市の花でもあるんですよ」とオーナーの冷川将浩さん。
以前の仕事で福岡と上海を行き来している時に、現地の屋台で食べたシンプルなゆで鶏料理「白斬鶏(バイジャンヂー)」に魅せられて、ゆで鶏を取り入れたメニューを出すカフェを思い付いたといいます。 「私は料理のプロではありませんでしたから、知り合いの料理人に監修してもらい、現地で食べた味を再現しました。その上で日本人に合うようにアレンジしています」と冷川さん。 カフェで出したゆで鶏を使ったおつまみや海南鶏飯(ハイナンチキンライス)、ゆでた時の鶏スープで作る米粉麺のフォーが評判になりました。「フォーはベトナム語ですが、多くの人に知られていてイメージが伝わりやすいので、あえてフォーと呼んでいます」。
この新店では、メニューの柱を「フォー」3種類に絞っています。 「基本のフォー」(税込み800円)は、シンプルな鶏のスープがほっとする味わい。「胡麻と豆乳の担々(たんたん)フォー」(同)は、濃厚でクリーミーなうま味が特長。「スパイシー麻辣フォー」(同)は、花山椒(さんしょう)のしびれがクセになる味です。
「普通の米粉麺は、ゆでるとぶちぶち切れてしまい、日本人好みではないんです。そこでタピオカ粉を配合した麺を使い、ちゅるっと口に入りもちっとした食感を楽しめるようにしました」と冷川さん。低温調理でうま味を閉じ込めた鶏のむね肉、たっぷりの葉野菜やモヤシが入って、とても優しい味。スープの最後の一滴まで楽しめます。
オープン直後から以前のファンがひっきりなしに訪れているといいますが、確かに一度食べたらとりこになる味です。好みで魚醤(しょう)やチリソースを入れたり、さらなるアクセントに別盛りの「香菜(パクチー)」(100円)を頼んだりも、おすすめです。
サイドメニューは、「ミニ海南鶏飯」(300円)、蒸した餃子を盛った「蒸餃(ジェンジャオ)三種」(500円)、「焼売(シュウマイ)三種」(同)などがあります。「にんにくを使わない」「炒めず揚げず油を使わない」メニューがそろっているので、女性にぴったりです。
中華デザート「豆乳花」(500円)は、豆乳をふんわり固めて黒蜜ときなこをかけた手作りの一品。口に入れるととろける繊細な食感で、思わずおかわりしたくなります。プラス100円でタピオカをトッピングすることもできます。 昼は「マグフォー」ですが、午後6時からは「マグノリアバル」というお酒を楽しむバーに変わります。冷川さんが愛する本場の紹興酒も楽しめますよ。 【DATA】 座席/テーブル4席 カウンター7席 個室/なし 平均予算/昼1,200円
マグフォー
住所:福岡市中央区大名1-8-5 養巴コープ105号 電話:092-517-7132 営業:11:30~15:00(L.O.14:30) 夕方から「マグノリアンバル」18:00~23:00 日曜休+不定休
施設名:マグフォー
住所:福岡市中央区大名1-8-5 養巴コープ105号
※情報は2019.10.17時点のものです