仕事に家事に育児にと、忙しいママがついついやってしまう、子どもにスマートフォンを持たせて動画やアプリで遊ばせる「スマホ子守」。私もすぐにやってしまう一人ですが 、ほどほどにしておかないと恥をかいてしまうかもしれません…。
ワンオペ育児の強い味方「スマホ子守」
平日はダンナの帰りが遅く、育児も家事も完全ワンオペのわが家。食事もお風呂も私一人で準備するとなると、良くないとは思いつつも、ついつい子守をスマートフォンに頼ってしまうことがあります。
そんな状況のため、わが家の息子は3歳になったばかりにもかかわらず、スマホの操作は完全にお手の物。画面ロックを簡単に突破し、お気に入りのアプリを次々と操っていきます。
ユーチューブ(YouTube)が大好きな息子ですが、その中でも好んで見ているのが、子ども向けにおもちゃを紹介している動画。小さな子どものユーチューバー(YouTuber)たちが、アンパンマンや機関車トーマスのおもちゃで遊びながら、その楽しさを解説していくものです。
家にはないおもちゃが次から次へと現れるのが楽しいのか、夢中になって見ている息子。このように、ユーチューブがあって母は助かることも多いのですが、「ユーチューブに影響を受けてしまっているな」と思うことも時折あるのです。それが原因で、恥ずかしい思いをしたことが…。
まるでユーチューバー!
ある朝のことです。勢いよくドアを開け、元気に起きてきた息子。キョロキョロとリビングを見回し、私を見つけるとにっこり笑いました。走り寄って来たので、「おはよう!」と言うのかと思いきや…。
「みんなー、こんにちはー! 元気?」
満面の笑みで両手を振っている息子。いや、リビングには私しかいませんけど…。
「ちょっと、朝のあいさつはおはようでしょ?」と注意しても、知らんぷりです。
また、児童センターに行ったときのこと。息子が大好きな機関車トーマスのおもちゃで遊び始めたので、ほほ笑ましく見守っていると、彼は突然立ち上がり、頭上に高々とおもちゃを掲げました。どうしたのかと思ったら、
「今日のおもちゃは、これ! 機関車トーマス!」と、おもちゃの紹介を始めたではありませんか。
周りにいたママさんたちは、もちろん失笑です。私は
「お願いだから、普通に遊んで…」と息子をなだめるのに必死でした。
そして極めつけは、保育園での出来事。洗濯物をまとめ、先生から連絡帳を受け取り、「さあ帰ろう」と息子の手を握った瞬間です。息子がくるっと振り返り、クラスのお友達に向かって
「みんなー、今日は楽しかった? また遊ぼうねー!」と手を振り始めたではありませんか!
あっけに取られてポカーンとする子どもたちと、爆笑する先生たち。私は力が抜けて、先生たちと一緒に大笑いしてしまいました。
ユーチューブが悪い影響ばかりとは思いませんが、さすがにこれでは恥ずかしい…。忙しさにかまけていた自分を反省し、それ以降は「ユーチューブは1日30分まで」と決めることにしたのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)