よく聞く「夫の浮気問題」。友人からそんな実体験を聞いても「わが家には無縁」と思えるほど、夫と子どもと幸せな日々を過ごしていました。ただ1つ不満があるとしたら、夫が趣味に没頭しすぎること。まさかその趣味から、浮気問題に発展するとは知るよしもなく…。
趣味のツーリングからまさかの事件勃発!?
夫の趣味はバイクツーリング。休日になると、家族の予定よりも友人とのツーリングを優先する日々。
私自身「休日は家族で過ごしたい」という想いはあったものの、毎日仕事を頑張ってくれているので「休日こそ趣味でストレス発散したいだろうな」と、ツーリングを黙認していたのです。
とある休日、その日は子どもの誕生日でしたが、夫は会社の同僚とツーリングの予定を入れていました。
「夕方までには帰ってくるよ」という言葉を信じ、仕方なく私と子どもはお祝いの準備をして待っていたのです。
しかし、夕方になっても帰ってこず、気づけば19時になり「さすがに遅い!」と電話をしようとした瞬間夫が帰宅しました。「バイクの調子が悪くなってさ、手こずってたんだよね」と。
夫はスマホ画面を開いたままお風呂に。ふと夫のLINEのやりとり画面が見えてしまったのです。
LINEの相手、それはなんと「女性」だった!
LINEのやりとりの相手、それはなんと女性。その女性は夫の会社で受付をしていて、女性を入れた会社の同僚グループでツーリングへ行っていたのです。
LINEの内容は
「またみんなでツーリング行きたいですね!」
「帰りに寄った〇〇さん(夫)オススメのラーメン屋さん、美味しかったです!」という文面。女性も一緒なんて聞いておらず、怒りは頂点に達しました。
子どもの誕生日だから夕方までに帰ってくると言ったのに、女性と夕飯を食べて帰った夫。しかも文面的に、ラーメンは2人きりで行ったようなニュアンス。夫はラーメンでお腹がふくれたのか、お祝いの夕飯にほとんど手を付けませんでした。
「バイク故障はウソ?」「これがよく聞く夫の浮気?」そんなことが頭を駆け巡るものの、勝手にLINEを見た以上問いただすこともできず…。
夫への制裁方法は「子どものイタズラ」に見せかけて…
「そもそも趣味のツーリングに没頭するのはどうなの!?」と苛立つ私の視界に入ってきたのは、夫が大切にしている高級なバイクヘルメットでした。
そのお値段なんと10万円、夫がお小遣いで購入したもの。ヘルメットまで憎く見えた私は、ふと思いついたのです。わが子はまだ1歳で、とにかく落書きが大好き。
「そうだ、このヘルメットに落書きをしたい!」 そう思った私は油性ペンを取り出し、夫のヘルメットをキャンバスのように童心にかえり落書きをしました。それはもう爽快で、不思議とイライラも消えていくような感覚に。
ある日夫がヘルメットを見つけて
「何これ!?」と、腰を抜かしたような顔で駆けよってきたのです。
「大変! 子どもが落書きしちゃったのかも…」と伝えると、さすがに子どもには怒ることができないので
「そっか…」とひどく落胆していました。
「バイクよりも、家族を大切にしてって子どもながらに伝えてるんじゃない?」というと、心当たりがあるのかドキッとした様子で、大人しくなった夫。この一件以来、夫は改心したのか休日は家族でいる時間がグンと増えました。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)