<ありえない引き出物> 結婚式は義両親の言いなり! 義母のセンスにびっくり

 私の結婚式は義両親の言いなりでした。日程や料理を決められ、どんどん増えていく招待客。ついには引き出物まで、ありえないセンスで決定されることに。当時は泣く泣く了承しましたが、いまだに腑に落ちない結婚式を私は決して忘れることはないでしょう。

目次

義両親に仕切られていく結婚式

Adobe Stock

 思い返せば結婚式は「私たち夫婦」ではなく「義両親」のものでした。

 私たちは入籍を済ませ、1年後の結婚式に向けて準備を進めていました。もちろん重要な日取りや招待客については、お互いの両親へもきちんと相談しています。そんなある日、突然義母から電話がかかってきたんです。

 「結婚式の日にちを変えて欲しいの」悪びれもしない義母の言葉に驚きました。
 「何か都合の悪いことがありましたか?」と聞くと、変更後の日程のほうがより縁起が良いからとのこと。「今更ちょっと…」と渋ったものの、義母には勝てずに変更を了承。仕方なく式場に連絡を入れ、日程を変更してもらいました。

 しかし義両親の暴走はこれだけではありません。
 当初180人で決まっていた招待客を1人、2人と増やしていき、なんと式場のキャパを超えて215人にまで増やされてしまったのです 。
 増えたのは顔も知らない親戚や、義実家の近所の人…。なんとかプランナーさんに席を増やしてもらいましたが、収容人数120%のキツキツの状態で式をするはめになってしまいました。

 義両親の暴走はまだまだ続きます。
 「料理は最高ランクにする」
 「会場内は禁煙にはしない」などいろんな要求が飛び出します。その度に我慢をして言う通りにしてきました。しかし、極め付けの出来事が起こるのです。

引き出物のセンスに唖然

写真AC

 引き出物の相談をしていた時のこと。
 「引き出物は、伝統あるお皿にすると決めていたの!」と義母のまさかの言葉に唖然とします。
 「お皿は重たいので、遠方から来る人には荷物になる」とやんわり伝えても無駄でした。

 そのお皿は、「かわいい」や「オシャレ」からは程遠く、義両親がデザインをチョイスした特注のものです。浮世絵が描かれた大きな四角い飾り皿は、全くもって実用的ではありません。
 しかも式場へ“持ち込み”という形になり、引き出物1個につき持ち込み料が発生! お金の面だけでなく、ワクワクしながら引き出物を考えていた私にとってはかなりショックな出来事でした。

 義両親は、こうと決めたら突き進む性格。夫が反論しても聞き入れることはありません。そして当時は入籍してまだ日も浅く、私も義両親に反発することはできませんでした。
 泣く泣くお皿を引き出物にし、友人や職場関係の人には事前に「重たい物で申し訳ない」と謝っておきました。

結婚式から10年後の今

 あの結婚式からもうすぐ10年が経ちます。

 先日、義両親と、夫の従兄弟の結婚式に参列しました。その時の引き出物はカタログギフト。それを見た義母が
 「最近はコンパクトで、持ち帰りも楽でいいわね」とにこやかに言います。
 
 私は
 「私たちが結婚した頃も、カタログギフトは定番でしたけどね」とチクリ。義母は
 「お皿も素敵だったじゃない」と気にしていない様子。
 「でも重たかったみたいですよ!」と私も笑顔で返します。

 あぁ、結婚式の時もこれくらい言い返せていたら! 結婚式はやっぱり思い出に残るものです。そしてやり残したことも忘れないものです。今となっては笑い話に… なんてできません。

 結婚式は当人だけではなく、どうしても両家の意向が絡んできます。妥協できる部分は折り合いをつけることも大切ですが、どうしてもと決めたことは自分の思いを貫くことをおすすめします。
 これから結婚式を挙げる人には、後悔のない素敵な結婚式にして欲しいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター / Sao)

あわせて読みたい
義母はお姫様!? マザコン夫を改心させた、とある一言とは 何でも自分で決めたがる義母。そんな義母を最優先する夫にストレスを感じていました。しかし、あることをきっかけに夫の態度が変わったんです。そのおかげで苦手だった義母とも仲良くなれた体験談をお話します。
あわせて読みたい
リングガールを任された娘 まさかの行動にほっこり  娘は3歳の時に、夫の妹の結婚式でリングガールを務めたことがあります。たった1人で入場できるのか、大泣きするのではないか… そんな私の心配とは別のハプニングで、会場は笑いに包まれたのです。
あわせて読みたい
<結婚式の事件簿>新婦に忘れられていた?! ウェルカムボード 結婚式の「ウェルカムボード」はオリジナリティあふれるものがたくさんありますよね。さまざまな選択肢がある中で、友達に依頼する人も多いのではないでしょうか? 私も友人から「ウェルカムボードを作ってほしい」と頼まれました。しかし、いざウェルカムボードが完成し、連絡を取ると思わぬ事態が起きていたのです

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次