クイズ番組などで大活躍中の伊沢拓司さん率いる、東大発の知識集団「QuizKnock(クイズノック)」。福岡市美術館(福岡市中央区)で現在開催中の特別展「不思議の国のアリス展」の関連イベントで福岡を訪れた、伊沢拓司さんと志賀玲太さんにインタビューしてきました!
音声ガイド「クイズ・バトル編」を担当した2人
イギリスの作家、ルイス・キャロルによって誕生した名作「不思議の国のアリス」。同展では、原画やさまざまなアーティストによる作品を一堂に展示しています。なんと今回、QuizKnockは展示作品にまつわるクイズを盛り込んだ音声ガイド「クイズ・バトル編」を担当しています。
―アート展×クイズとは、面白い取り組みですね。 伊沢 なかなか珍しい取り組みだと思いますが、まさにクイズブームだなと感じますね。 志賀 うれしいことですね。 伊沢 音声ガイドでは、展示作品にまつわるクイズを出題しているのですが、アリスは深掘りする部分がたくさんあって、クイズが作りやすかったです。展示の邪魔をしないようにと気を付けながら、「へえ~」と思ってもらえるような、作品をより深く知ることができるような情報を盛り込みました。 志賀 さまざまな角度からクイズを出題していますので、驚きながら楽しんでいただけるのではないでしょうか。
―クイズで楽しみながら学べそう! そもそも、お二人がクイズにハマったきっかけは? 伊沢 それが超偶然で。中学の部活勧誘会で、クイズ研究部の早押し大会を体験したのがクイズとの出合いですね。結構面白いな~と。第一希望はフットサル部だったのですが、中高一貫校なので、フットサル部のメンバーが高校生のみ。体がついていかないなと断念して、仕方なくクイズ研究部に入部しました。するとやっぱり早押しは楽しくて。そこからハマっていった感じですね。そこで巡り合わなかったら今この場にいないので、すごく不思議です。 志賀 私は大学からクイズにハマりました。受験勉強の延長でクイズ番組を見るようになって、こんな世界があるのかと。私は東京藝術大学で美術史を学んでいるのですが、別の大学でも入れるクイズサークルを探して今に至ります。
―QuizKnockは、どんな活動を? 伊沢 10~20代の若い世代に向けた、YouTubeチャンネルやアプリなどで構成するウェブメディアを2017年に立ち上げました。9割楽しくて、1割の学びがあるような「楽しいから始まる学び」という文化を伝えていくことがテーマです。全国の中学・高校でクイズを使った講演やワークショップもしています。学校や塾が「1から100の学び」としたら、僕たちは「0から1」。何も知らないところから「ちょっと楽しいかも」と思えるようなサポートをしたいと思っています。 志賀 こういったアート展などもそうですが、何も知らずに行くのではなくて、ちょっとでも学んだら、もっと楽しいよと。いろんな世界の面白さを伝えられるようなメディアを目指して活動しています。
―「不思議の国のアリス展」、どう楽しむのがオススメですか? 伊沢 いろいろな角度から楽しめる作りになっていますので、アリスを好きな人も、あまり詳しくない人も全員が楽しめる展示会になっていると思います。ぜひ、音声ガイドを聞きながら、原画やストーリーをより深く考えて見て楽しんでいただければと思います。 志賀 絵本作家のエリック・カールの「チェシャネコいもむし」といった、とってもキュートな作品もあり、楽しい展示であふれています。アリスの世界観をぜひ体感してみてください。
不思議の国のアリス展
日時:~2020年1月19日(日) 9:30~17:30(入館は17:00まで) 場所:福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1-6) 料金:一般1,400円、高大生1,000円、小中生600円 ※税込み 毎週月曜休 ※12月28日~1月4日休(ただし1月13日は開館、14日は休館)