新型コロナウイルスで、幼い子どもとの隔離生活を余儀なくされるケースも多いですよね。わが家には男女の双子がおり、夫が新型コロナウイルスの感染疑いで、ワンオペ隔離生活を経験しました。検査結果が出るまでの不安や、待ったなしの育児をどう乗り切ったかについてお伝えします。
夫が発熱! PCR検査を受けることに
子どもたちが1歳になる頃、新型コロナウイルス感染者が急増し、職場や保育園など身近なところでも陽性者が出ていました。“明日は我が身”とできるだけの感染対策を行い、家族の体調管理に気を付ける日々でした。
そんなある日、元気に出勤したはずの夫が
「発熱していてのどが痛い。同じ職場でコロナ陽性者がいるから感染しているかも…」と会社から連絡してきました。びっくりしたものの「ついにきたか」と冷静に捉え、これからの隔離生活をどう過ごすか頭をフル回転させていました。
夫はかかりつけのクリニックを受診し、PCR検査を実施。感染者数が爆発的に増えている時期だったので、検査結果がいつ出るかわからない状況でした。自宅近くの祖父母宅が空き家になっていたため、食料等を買い込み、夫は1人で隔離・療養することにしたのです。
壮絶な双子ワンオペ生活 心も体も限界に
私は職場に事情を話して早退し、保育園へお迎えに。1歳児が状況を理解できるはずもなく「いつもより早く迎えに来てくれて嬉しい」というニコニコした笑顔を見て、どうか子どもたちが感染していませんようにと願うばかりでした。
帰宅後は完全ワンオペ、隔離生活の始まりです。特に食事が大変でした。子どもたちは食べムラがあったり、遊び食べを始めたりと一向に食事が進みません。作ったものをひっくり返し、手でぐちゃぐちゃにするので、2人分の食事の介助・着替え・掃除を1日3回行うとヘトヘトでした。我慢できずに怒ると
「ギャー!」と火が付いたように泣いて余計に食べず…。「泣きたいのはこっちだよ」と精神的にもやられてしまいました。
検査結果は出ておらず、隔離生活の終わりは見えないままです。近くに私の両親が住んでいますが、父は基礎疾患を持っており、母は医療従事者のため、感染した時の援助は望めません。私たちも自覚がないだけで感染していたらどうしよう… とよくないことばかり思い浮かべ、精神的にも肉体的にも限界でした。
日常生活のありがたみと周囲の協力に感謝
夫がPCR検査を受けてから2日後の金曜の夜、クリニックから検査結果の連絡がありました。結果は“陰性”。陽性だろうと思っていたので、思わず「よかったー!」と叫びました。夫からは
「心配をかけてごめん。家事に育児にがんばってくれてありがとう」と言われ、私は
「早く元気になって帰ってきてね」と会話を交わしました。
陰性でしたが念のため土日も引き続き夫は隔離生活。「今の大変な状況は長く続かない。週明けからは保育園に預けて働くぞ!」と思って子どもたちに接すると、自然とイライラも減り心穏やかに過ごせるように。
隔離生活中は、私がやるしかないと意気込み、常に肩に力が入っていました。「子どもたちと一緒に過ごせる時間」という捉え方だったら、もう少し気楽に過ごせたかもしれないと思います。
今回は夫の新型コロナウイルス感染疑いで、1歳双子とどのように隔離生活を過ごしたかについてお伝えしました。隔離生活は本当に大変でしたが、母が玄関先に食料を置いてくれたり、保育園の先生が連絡をくださったり、快く休ませてくれた職場に本当に感謝です。
結局夫は普通の風邪でしたが、新型コロナウイルスでも、風邪でもひとりで頑張りすぎず周りに助けてもらいながら体と心の回復を目指すことが大事だと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター/ゆめしま)