福岡市の中心部から熊本県玉名市までは、車で約1時間15分。熊本県北の玉東町(ぎょくとうまち)と和水町(なごみまち)を巡る「タマナーズリアルツアー〜地酒と季節のフルーツを味わう旅〜」(主催:玉名圏域定住自立圏 観光分科会)が11月12、13日に実施され、ファンファン福岡編集部も参加しました。2日目の様子をお伝えします。
「HIKE」で無農薬野菜のサラダやキッシュのモーニング
2日目の朝。HIKEのカフェラウンジで、天然酵母のパンや無農薬野菜のサラダ、キッシュ、自家製ヨーグルト、ドリンクがセットになったモーニングプレートを堪能しました。
HIKEの地下ピロティーでは、近隣の農家や販売店が農産物や加工品を持ち寄るマルシェ「LOCAL MARKET(ローカルマーケット)」を定期的に開催していて、この日も午前9時の開始時間前には、地域の人などが列を作っていました。
のぞいてみると、前日にキウイ狩りを楽しんだ「にしだ果樹園」の西田さんもマーケットに出展しているではありませんか。月読み自然栽培のレモンやユズ、ミカンなどを販売していました。ツアーに参加しているみなさんも、マーケットでパンや地元野菜などの買い物を楽しんでいました。
仕上がりに個性あり 「表札と木工 NAME LESS」で木工体験
のんびりとした朝を過ごした後は、和水町にある肥後民家村内の「表札と木工 NAME LESS(ネームレス)」へ。小物作りの木工体験の時間です。肥後民俗村は、日本各地の古民家を移築復元して展示している古民家の野外博物館。その一部は飲食店や工房、美術館として活用されています。
木工体験の指導は、NAME LESSオーナーの阿部徳秀さん。紙やすりの使い方など、優しくアドバイスをしてくれるので初心者でも安心してトライできます。どんな作品に仕上がるかワクワクします。
「木目に沿って紙やすりで表面をしっかりと磨きましょう」と阿部さん。参加者は黙々と作業に集中しています。
表面がツルツルになったらコテで模様や文字を描きます。ちょっと緊張する作業です。
模様入れが終わったら、木に油を染み込ませ、必要なパーツを付けたら完成。ブローチ、マグネット、キーホルダーなど、好きな小物に仕上げます。
ショップではオーダーメイドの表札の受注の他、木を使った雑貨やおもちゃを販売しています。各種体験教室は予約が必要ですので、直接お店に問い合わせを。
予約必須の人気店「pizza and cafe SOIL」でランチ
ランチは、玉東町に今年5月にオープンしたばかりのピザ専門店「「pizza and cafe SOIL(ソイル)」へ。小高い山を登った場所にある、隠れ家的なレストランです。
看板メニューのピザは、3種類のイタリア産小麦をブレンドして作るモチモチ食感の生地と地域の食材を使ったトマトソースやトッピングの具材との相性がばっちり。遠方からわざわざ訪れるファンが多いというのも、うなずけるおいしさです。
「1枚1枚手焼きで丁寧に焼き上げています」とオーナーシェフの加藤さん。気候がよい時期は、テラス席もおすすめだそうです。
自家製スイーツやジェラートもあり、カフェ利用もOK。週末のランチタイムは特に混み合うそうなので予約をおすすめします。
■pizza and cafe SOIL インスタグラム @pizza.and.cafe.soil
幻のスモモ「ハニーローザ」のソフトクリーム♪
絶品ピザのランチで満腹したと思いきや、甘いものは別腹ということで、最後はJR木葉に隣接する観光拠点施設「ぷらっとぎょくとう」(玉東町)へ。お目当ては、“幻のスモモ”と言われるハニーローザを使ったソフトクリームです。
ハニーローザとは、玉東町の新たな名産品として2003年から栽培を始めたスモモの品種。収穫時期が6月上旬〜中旬のわずか10日余りと短く、他に積極的に生産している市町村も少ないことから“幻”と呼ばれているとか。
「ぷらっとぎょくとう」では玉東町をはじめとする近隣町の情報提供の他、ハニーローザのソフトクリームやコンフィチュール(ジャム)など、各種加工品を販売しています。お土産選びにぴったりなので、玉東町を訪れたら立ち寄りたいスポットです。
お疲れさまでした! ツアー参加者の感想は?
あっという間の1泊2日のツアー。充実の全行程を終えて終了しました。
参加者の感想を紹介すると…
「これでまで通るだけのことが多かった玉名地区に、こんなに魅力的なスポットがあるとは驚きでした」
「にしだ果樹園の他の月読み果実も食べてみたい!」
「福岡市から思ったより近かった。また足を運びたい」
「旅行会社のツアーでは体験できない地域密着型の旅行が楽しめました」
今回参加して感じたのは、「地域を知り尽くした人々のネットワークを駆使して企画されたコースだから、飾らないありのままの玉東町と和水町の魅力を体感できた」ということ。地元食材を使った食事やデザートも満足度が高く、2日目の木工体験もとても楽しかったです。参加者同士やスタッフ、訪問先の人と気軽にコミュニケーションが取れるアットホームな雰囲気もこのツアーならではですね! 人と人との温かな繋がりを感じられた1泊2日でした。
玉東町と和水町は美しい自然と豊かな食材に恵まれ、春夏秋冬それぞれに魅力がありそうです。次回は冬に温泉を楽しみに遊びに行きたいと思います!
熊本県北リアルツアー
※玉名圏域定住自立圏 観光分科会が主催するリアルツアーは2023年2月に第2弾を実施予定。募集はLINE公式アカウント「Tamaners―タマナーズ―」で配信
問い合わせ:玉名県域定住自立圏 観光文化会
電話:092-711-5053(西日本新聞広告社内 山口)