マルタイの高級ラーメン「稗田」に降参! ラーメン屋のせがれ 番外編

 いやあ、驚きました。棒ラーメンや屋台ラーメンでおなじみのマルタイ(福岡市西区)が出している、ちょっと高級な「職人稗田(ひえだ)の博多豚骨拉麺(ラーメン)」。※ちと長いので以下「稗田」と略させていただきます。

 なんとなくその存在は知ってましたが、最近いただいて食し、その美味しさにびっくり仰天です。

 マルタイといえば、子どもの頃から慣れ親しんだのはおなじみの棒ラーメンです。とんこつが主流の福岡にあって、あっさりしたしょうゆ味は異色で、小腹のすいた夜中に食べたくなったもんです。「受験生の夜食」というイメージを抱いてる人も多いでしょう。東京など遠方で暮らすようになったわが子に小包みで送ってあげた、という話もちょいちょい聞きました。

 そして、長い年月を経てこの稗田が登場していたのです。

 自筆のサインとハンコらしきものが印刷されています。稗田藤美さんは、マルタイに40年以上在籍され、商品開発に携わられた「頑固一徹のラーメン職人」だと、他の方のブログに書いてありました。読みは「ひえだふじみ」さんでしょうか。

 稗田といえば、歴史で習った昔の人、「稗田阿礼(ひえだのあれ)」が思い浮かびます。とてもありがたい感じです。

 稗田ラーメンの中身がこれです。麺はいつも食べてる棒ラーメンに似ています。違うのは、味つけに投入するものが4種類もあることです。これは初めてです。

 ちょいと隠れてしまいましたが、作り方を見ると、鍋一個で出来ちゃいます。普通のインスタントラーメンとおんなじじゃないすか。こりゃお手軽、ありがたい。

 90秒麺を茹でて止め、「4種」をぶち込みます。

 混ぜて愛用のラーメン鉢に盛りました。いい感じ。

 どうですか。自作のチャーシューとゆで卵をトッピング、見るからに旨そうです。

 一口すすると。。。いや、もう表現する言葉も無いです。私の好みにピッタリ、コクがありながら、しつこくなくアッサリしています。

 岡澤アキラくん的にいえば、

 「完食しましたぁああ」。

 高血圧でスープを飲んだらダメなことはわかっとりますが、誘惑に勝てんやったです。白めしも食うとるし。

 家族にも食わせてやろう、と思い、買いに走りました。近所のスーパーに無かったので、高宮のボンラパスまで行くと、あった。ありましたよ。いぶし銀のパッケージが燦然と輝いてます。ひと袋473円(税込)でした。2食入りなので、1食236.5円ですか。お店でいただくことを考えると安いものです。最近の物価高騰でラーメン一杯700~800円する店も珍しくないですからね。正直、そんじょそこらのラーメン店より格段においしいですよ。個人の感想ではありますが、試した方はご共感いただけるはずです。

 上の写真の左横に鎮座する皿うどんもわが家の食卓の常連です。コロナ自粛が始まった頃、スパゲティの麺と並んで店頭から消えるぐらい売れてたようです。

 ボンラパスで、稗田ラーメンの右横にあった金のパッケージ「あごだし」も実はいただいてました。マルタイの高級品両横綱でしょうか。

 まだ食べてないので、これまた、たのしみです。

 マルタイは、やや高級路線の商品だけでなく、大衆路線でも色々とラーメンを発売しています。九州各県の特色を打ち出したご当地ラーメンも楽しめます。

 鹿児島と熊本は味わいました。

 熊本の中身ですが、稗田のように入れ込むものは多くありません。

 でも、お味は立派です。久留米も含め、九州中央縦断ラインは全て食べましたが、どれも満足の味です。

 サッカーのシステムでいえば、右サイドバックの宮崎、右サイドハーフの大分、左サイドハーフの長崎、そしてフォワードの博多長浜がありますが、左インサイドハーフの佐賀が見当たりませんね。佐賀は「牛塩ラーメン」のはずです。買いに行かなくては。

 棒ラーメンの新種「スタミナニンニク」も珍しい。「数量限定」というのが希少価値感を醸し出します。

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 「ラーメン屋のせがれ」と名乗りつつ、それほど外でラーメンを食べない私ですが、油断している間に、マルタイラーメンの進化に取り残されていました。「もっと早く稗田を知っておけば」と悔やまれます。

 これを読まれたみなさまも人生を損しないよう、だまされたと思って、「職人稗田の博多豚骨拉麺」を召し上がってみて下さい。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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