猫界にもイクメンの波が来ておるのか【サ日記】

 天涯孤独の一匹狼オス猫がものするブログ「サ日記」。福岡市南区の自宅周辺の雑記というきわめてスケールの小さい世界のできごとを表現するのみだが、このところ「クマ」と呼ばれる黒い猫が庭で目立つので、そやつのことを時々書くが、今回その子どもらしきやはり黒いやつにも焦点を当てて書こうではニャイか。

出典:サニ

 ”梅は咲いたが 桜はまだかいな♪”とかいう都々逸(どどいつ)があるという。猫であるおれは、都々逸がなんなのかよく知らんが、とにかくあるという。いまどきは、コロナコロナで大変で世間は梅でも桜でもなさそうだが、ここ福岡県の太宰府天満宮は梅の名所らしい。梅が枝餅という名物のお菓子もあるぞ。  うちの庭にも梅があって、倒れないように支える「梅棚」もある。そこによく上がっているのが、写真の黒い子猫だ。きょうはその話をしよう。

出典:サニ

 だいぶ梅が満開に近くなっておるようだ。シルエットのように見えるのが、黒子猫だ。だいぶ大きくなってきた。もうカラスのカア吉たちの襲われる心配もなかろう。すきあらば、この梅棚だったり、神様の祠(ほこら)に登ってたりする。  猫は空いてよりも高い場所を確保すれば、まずは安全安心だからニャ。

出典:サニ

 こちらがもう1匹の黒猫、通称クマだ。行動範囲が広くあちこちで目撃されるので、飼い猫ではなかろうと思うが、まるまると肥えている。明らかにおれよりガタイが良い。おれの体重が5.3kgだから、6、7kgはあるんじゃないか。  うちの飼い主どもにも「ニャアニャア」と甘え声を出してすり寄ってきてえさをんだるらしいから、いろんな家で食べさせてもらってるのかもしれん。  こいつとさっきのちっこいやつがよく一緒にいるから、親子だろうと話題になっている。珍しいのはこのクマがオスだということだ。つまりほんとの親子なら、父親だ。母猫と子猫が一緒にいるのはわかるが、父子はあんましないぞ。  イクメン猫あらわる、か。猫界では「イクニャン」と呼ぶのかもしれん。

出典:サニ

 ちとピンボケとるが、こやつも発展途上の子猫で、以前は黒いやつと共によくやってきてた。もしかしたら、こいつもクマの子どもかもしれんが、最近あんまし来ない。  久々にやって来た感じ。そういえば、こっちも祠に入ってるのを見たことがある。

出典:サニ

 にしても、広々した見晴らしの良い場所を独り占めして梅見とは優雅な趣味ですニャア。父親(?)のクマは登らないのか。身体が重くて飛び上がれなくなってるのかもしれん。

出典:サニ

 さてさて、ようやく真打ちのおれが登場しましたぞ。2月22日は「ニャアニャアニャア」で、猫の日ですからニャ。おれさまが出てこんわけにはいかんじゃろう。

出典:サニ

 急に冷えたり、あったかくなったりの繰り返しだが、きのうは吹雪になったりして相当寒かった。いつも言うが、福岡は南国でもなんでもなくけっこう寒さキビシイぞ。しばらくこのフリース毛布は手離せん。

出典:サニ

 人間にはわからんだろうが、こうやってフミフミをしていると、大変気持ちが落ち着く。ヨガとか座禅のようなものだと思ってもらえばわかるかニャ?

出典:サニ

 気持ち良過ぎると眠り込んでしまうのは、人間と同じだ。いや、おれたち猫のほうが寝てしまいがちか。

出典:サニ

 うむ、よう寝た。満腹じゃ。いや、満睡だ。

出典:サニ

 寝てるだけでも腹は減る。若干空腹だが、まだ騒ぐほどでもない。

出典:サニ

 この白い薄いスポンジの下はパソコンだ。おれがやたら乗っかるので、ふたが閉じられている。前に買ったパソコンの調子がよくなかったのは、おれの毛がすき間に入り込んだせいだと言われるが、ほんとにそうか。  ”エビデンス”とやらを出してみろ、と言いたい。

出典:サニ

 そういえば、前回のサ日記で、「しろさんのことを書く」と予告していたのを危うく忘れるとこだった。大事な猫の日に大御所のしろさんが出ないのは、紅白歌合戦に北島のサブちゃんが出ないくらいさみしいことだからニャ。  しろさんは、相変わらず堂々と表に出て爆睡する。  と、よく見ると用心棒のような犬のような猫が横で番をしている。誰じゃ?こいつは。

出典:サニ

 ナゾの新顔猫の正体はおいおい突き止めるとしよう。ほんとに突き止められるかはわからんが。

出典:サニ

 では、本日はこれにて失礼するとしよう。  東北の方は、地震が心配なことでしょう。  どなたさまも、週末お気をつけてお過ごしくださいませ。  来週は全般的にあったかくなりそうですニャ。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

目次